
平和訴え70人が行進 平和運動セ 基地反対の声高く 宮古郡民大会、市議らも参加
「5・15平和行進」(平和運動センター宮古島主催)が11日、市街地平良で行われた。各労働組合員ら約70人が参加し、市役所前出発・ゴールの6㌔コースを歩きながら陸上自衛隊・ミサイル配備、弾薬庫建設など南西諸島の軍事要塞化に反対しようなどと訴えた。行進後は「5・15平和とくらしを守る宮古郡民大会」も行われ、長崎富夫市議によるあいさつや下地朝夫監事による大会宣言採択が行われた。
出発式で主催者の福里猛同センター共同代表は、戦後80年を迎えることから、沖縄県の苦難の歴史を振り返り「沖縄は米軍基地の過重負担、辺野古の新基地建設、PFASによる住民生活への影響など多くの課題を抱えている。さらに、国会議員の発言による誤った歴史認識も問題視されている」と述べた。
その上で「県民の平和と安全を守るため、今後も活動を続け、平和な沖縄の実現を目指していく」と強調した。
このあと参加者は市役所を出発し、宮古郵便局、サンエーショッピングタウンを通過。平良交番を左折し、下里大通りから市役所到着までのコースを行進した。
先導車からは「市民の皆さん、来る5月15日は沖縄が本土に復帰して52年を迎えます。基地の島、私たちの沖縄は米軍だけでなく自衛隊も建設され、さらなる軍備強化が進められています。軍備強化を図る政府に反対の声を上げましょう。戦争準備につながる下地島空港、宮古空港・港湾の軍事利用に反対しましょう」などと呼びかけた。
参加者は「ミサイル配備反対」「軍事基地はいらない」「宮古島を戦場にするな」「平和な宮古をつくろう」「子や孫の未来を守ろう」などとシュプレヒコール。蒸し暑い中の行進だったが最後まで歩いて市民に訴えた。
宮古郡民大会では有識者らがあいさつし、大会宣言とスローガンを読み上げて採択。最後はがんばろう三唱で締めくくった。