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来場を呼び掛けた丸係長(右)と同庁審判部審判課総括班の渡邊繭子さん =市役所・会議室

地域活性化に知財のいろはを 特許庁・総事局 26日「つながる特許庁in宮古島」 島の魅力を形にする取り組み

 26日市役所2階大ホールで午後1時から特許庁と沖縄総合事務局による知財をテーマにしたセミナーイベント「つながる特許庁in宮古島」が初めて開催される。講演は2部編成で知的財産について有識者が登壇し、さまざまな角度から宮古島圏域の活性化を目指す取り組み。同庁の丸慶彦知的財産係長は25日、会見を開き、「各島の認知度を高め、宮古島を活性化していくためのヒントが見つけるきっかけになる場」として多くの参加を呼び掛けた。
 このイベントは地域資源の活用を考える全ての人にとってのヒントに満ちた情報を提供し、特許庁と地域が連携して地域課題に対応し、知的財産のマインドの普及啓蒙を行うことを目的として行われるもの。
 宮古島会場では地域資源とブランディングをテーマに、宮古島および伊良部島の活性化に向けた取り組みについて解説し、地元企業や支援機関による先進的な取り組み事例を紹介し、専門家による知的財産活用のセミナーも行われる。
 第1部での内容は、カルティベイト社の関梨香代表と県よろず支援拠点の上地哲チーフコーディネーターによる「地域資源を見つけるポイント」についての対談。続いて講演「みんなでつくる地域ブランディング~地域の魅力を形に/伊良部島の実践から~」(神里僚子=(一社)デザインイノベーションおきなわ代表理事)、そして地域資源の活用とブランディングに関するパネルディスカッションで構成される。
 パネルディスカッションには弁理士の大久保秀人沖縄国際特許商標事務所長がモデレーターとなり、吉浜崇浩(蟹蔵代表)、濱口美由紀(浜口水産代表)、平良雄一(島の駅みやこ駅長)の3氏がパネリストとして伊良部島の1年間の振り返りや環境保護、資源減少問題、宮古島メロンの価格上昇などについて討論する。
 第2部は日本弁理士会主催で登壇者や参加者間での交流会を実施予定している。
 参加定員は70人を予定しており、当日参加も受け入れる。現在は40人ほどの申し込みだという。
 同庁は、知的財産の活用によるビジネスチャンスの拡大をサポートする目的で、「つながる特許庁」を本年度は全国9都市で開催しており、宮古島が最後の開催都市となる。
 丸係長は「今、宮古島では県外からの移住者も多くここ数年環境が著しく変化している。ぜひご来場いただければ」と呼び掛けた。

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