砂川さんへ委嘱状交付 地域支援の新たな顔 40代初の民生委員に
宮古島市(嘉数登市長)は6日、市役所で、1月1日付で新たに市の民生委員・児童委員となった城辺出身で42歳建設業の砂川元幸さんに厚生労働大臣と沖縄県知事からの委嘱状を伝達し、嘉数市長が委嘱状を手渡した。同委員はボランティアで、地域の人たちが安心して暮らせるよう住民の見守りや相談活動を行なっている。任期は今年11月30日まで。
民生委員・児童委員は社会奉仕の精神をもって常に住民の立場で住民が安心して暮らせるための見守りや相談を通し、必要となる助言や支援が必要な住民を行政や専門機関につなぐ役割をもち、社会福祉の増進に努めることを目的にボランティア活動を行っている。
市の委員定数は地区担当120人、主任児童委員10人の計130人。今回、40代初の新任となり、砂川さんが新たに加わったことで若者の民生委員に対する関心への高まりが期待される。砂川さんは高齢化が進む城辺地区(下南)を担当する。
嘉数市長は「担い手が不足している現状で40代という若い年代の砂川さんが率先して手を上げたことに、感謝したい」とねぎらった。
その上で「誰にも頼ることができずに悩みを一人で抱える人が増えているとされる昨今、民生委員・児童委員による地域の訪問活動はさまざまな不安を抱えている方々が安全で安心な日常生活を営む上でより一層重要となってくる」と激励し、「本市としても、地域の自治会や福祉関係団体と連携するとともに民生委員・児童委員の皆様が活動しやすい環境づくりに取り組んでいきたい」と語った。
砂川さんは「若い世代がいないので、やってみようと思った。今後は行政の方々と連携をとりながら、若さを生かして活動していきたい」と抱負を挙げた。
属する市民生委員協議会は平良第一、平良第二、城辺、伊良部、下地上野の5民児協で地区ごとに活動を行っている。