4候補が出陣式 激戦の7日間へ 市長選
宮古島市長選挙が告示された12日、候補者はそれぞれのスタイルで選挙運動をスタートさせた。下地明和、座喜味一幸、前里光健、嘉数登の4候補陣営は、午前8時半ごろから市街地に設けた選対事務所前で出陣式を開催。詰めかけた多数の支持者らが7日間にわたる選挙戦での団結を誓い合うとともに、19日の「勝利」に向けて拳を突き上げ、士気を高めた。第一声を放った候補者は街頭宣伝カーに乗り込み、各地で勢力的に遊説を展開したほか、市内各所の掲示場には候補者の顔写真入りのポスターが貼られるなど、島一帯が選挙ムード一色に包まれた。
■下地陣営
市政刷新へ気勢一丸
下地明和候補陣営の出陣式は午前9時から平良下里の選挙対策本部前で行われた。駆けつけた大勢の支持者を前に下地候補は現市政を刷新し、新たな市政を担わせてほしいと訴えた。支持者たちは勝利に向けて一致団結を誓った。
下地晃後援会会長が「これまで3カ月以上の間、素晴らしい政策を紹介し、市民の皆さんに浸透させてきた。風は私たちに吹いている。19日まで総力を結集し、必ず勝利の二文字を勝ち取ろう」と呼び掛け、下地信広選対本部長は「今回たくさんの候補者が立候補し、似たような政策を掲げているが、真の政策を成功させるのは下地候補しかいない。これまで積んできだ知識と経験をもとに、離島の苦しみに寄り添い『宮古のために働くんだ』と言う思いは誰よりも強い」と声を上げた。最後は支持者とともに「ガンバロウ」三唱で気勢を上げた。
■座喜味陣営
2期目当選へ団結
座喜味一幸候補陣営の出陣式は午前8時半ごろから平良西里の選対事務事務所で行われ、大勢の支持者が座喜味さんの2期目を勝ち取ろうと気勢を上げた。
亀濱玲子県政策参与が選挙戦幕開け宣言し、新里聰選対本部長は「市政刷新を後戻りさせてはならない。安心した暮らしができることは主人公が市民だと思って挑戦し間違いなく勝利を勝ち取ろう」と呼び掛けた。
与党市議団の長崎富夫会長は「今後も先頭で宮古島市の舵取りを行ってほしい」、赤嶺政賢衆議院議員は、学校給食無償化などを評価し「2期目当選に向けて応援していきたい」とそれぞれ述べた。市議補選に立候補した國仲昌二さんは座喜味さんとの連携を強調し、座喜味さんと自身当選へ支持を訴えた。
座喜味さんへのたすけ掛のあと池城健市議の音頭で「ガンバロウ三唱」を行った。
■前里陣営
豊かな島目指し熱い訴え
午前9時から平良下里の後援会事務所で行われた出陣式で前里光健候補は大勢の支持者らに向け、「先輩方が作り上げてきた宮古島の伝統文化を継承し、より豊かで幸せな島にするために残りの日数を戦い抜く」と誓った。
山里雅彦後援会長は「市民が主役の日本一心豊かな島づくりのためにも、団結して前里候補を市長に押し上げよう」と呼びかけ、新里匠選対本部長は「市議時代からともに市民のために活動し、将来の宮古島を背負ってほしいとずっと思っていた。市議がどれだけ訴えても、市長に実行力がなければ今の不安定な宮古島を変えることはできない。若さと行動力で必ず宮古島を変えてくれると信じている。4年に1度のチャンスがやってきた。全力で頑張り、市民のパワーを見せつけよう」と力を込めた。最後は「頑張ろう三唱」で士気を高めた。
■嘉数陣営
「市民が真ん中」へ全身全霊
嘉数登候補陣営の出陣式は平良西里の後援会事務所前で行われ、多くの支持者が詰めかけた。嘉数候補は「市民が真ん中の豊かに明るい宮古島市を目指し、その実現に全身全霊で務めていく」と力強く語った。
神里清春後援会長は「総決起大会の動員数は圧倒的だと見ているが最後まで気を引き締め結束し、19日には投票率を上げるよう活動に励み、皆さんの力で圧倒的に勝利しよう」と呼び掛けた。
根路銘康文選対本部長は「きょうから選挙戦本番。投開票日に向け、これまでより一人でも多くの呼び掛けをし、『宮古島のため、次の世代のために投票を』と嘉数候補、市議補選の大城仁候補への支持を訴えよう」と述べ、下地康教県議、上地廣敏市議らも激励。嘉数候補、大城候補ともにたすき掛け、だるまの左目に目入れをし、最後はがんばろう三唱し、気勢を上げた。