宮古総実団体準優勝 県勢初快挙 第74回全九州高等学校ビジネス計算競技大会
第74回全九州高等学校ビジネス計算競技大会が22日、大分県で開催され、宮古総合実業高校珠算部の大里亜希子さん、久貝香莉奈さん、平良林華さん(いずれも3年)が、沖縄県勢初の団体準優勝という快挙を達成した。主将の大里さんは個人総合で2位となり、出場した全ての種目別競技で3人全員が3等以内に入賞した。3人とも29日に東京で開かれる全国大会に出場する。大里さんは「1週間しっかり練習して全国制覇したい」と抱負を述べた。
3人は幼稚園児の時に宮古珠算学校でそろばんを始め、小中を同じ学校で過ごした。珠算部に入るため、そろって総実高に進学したという。大里さんは珠算暗算ともに十段、久貝さんはともに九段、平良さんは珠算七段暗算九段。3人は昨年の九州大会は7位、全国では9位(九州勢3位)の結果を残している。今大会には友利美姫さん(2年)も個人戦に出場した。
ビジネス計算競技大会は2020年度、コロナ禍のため中止、21年度はリモートで実施された。3年生で初めて会場に集合する形式で大会が開かれ、県勢初の準優勝を達成した。
顧問の下地康隆教諭は「3人とも1年生の時から実力はあったが、最終学年で初めて会場に赴いての九州大会で、予想以上の実力を発揮できたことは本当に素晴らしい」とたたえた。
大里さんは「中学生のころから全国制覇を目指していて、最後の大会で団体準優勝、種目別の読上算で優勝できてうれしい」と述べ、全国大会に向けては「去年は九州の学校が優勝している。(今大会は)2位だったが1位のチームと大きな差はなかった。残り1週間でできることを増やし、優勝目指して頑張りたい」と語った。
久貝さんは「今まで3人で続けてきて結果が残せてうれしい。全国でも去年以上の結果が出せるよう、残りの時間頑張りたい」、平良さんは「九州大会は暗算で3位だったのが悔しい。全国では反省点を生かして、もっと上位を目指したい」とそれぞれ抱負を述べた。
九州大会の結果は次の通り。(敬称略)
【珠算団体】準優勝【個人】大里亜希子=個人総合2位、読上算優勝、読上暗算・応用計算2等▽久貝香莉奈=個人総合優秀賞、読上算3等▽平良林華=個人総合優秀賞、読上暗算・応用計算3等