大城教育長のインタビューに訪れた生徒らと平良茜教諭(左端)
=23日、市役所
LGBTQ学びフェスでの演目に 上野中生、教育長にインタビュー 浦添市で1月開催 性の多様性テーマに
年明け1月18日に浦添市で開催されるLGBTQ学びフェス(県主催)に出場する上野中学校の生徒らは23日、市役所に大城裕子教育長を訪ね、同フェスに向けたインタビューを実施した。同校2年の砂川鷹斗さん、崎原千晴さん、砂川龍生さんの3人は、大城教育長に対し、パートナーシップ制度(仮称)の導入についての考えや、宮古島市におけるLGBTQ問題への取り組みについて質問した。
同インタビューはイベント時に生徒たちが発表するスライドショー動画に取り入れるためのもので、性の多様性に関する普及啓発活動として位置づけられており、生徒たちはより良い発表を目指すと同時に、自身の学びを深めることを目的に実施された。
大城教育長は、多様性を認め合う社会を目指す中でパートナーシップ制度の導入が必要と考えていること、さらには校則の見直しを進めていることなどを明かした。
生徒らは「性の多様性が沖縄全体へと広がってほしい」との思いを語り、大城教育長も「身近な問題を社会に広く発信する心意気が素晴らしい」と生徒たちの取り組みを称賛。この取り組みは性の多様性についての理解促進と、それを支える制度の導入に向けた議論を活性化させることが期待される。また、教育現場における多様性への理解と受容の重要性が認識された。
同フェスは、2024年度に導入予定の「沖縄県パートナーシップ制度(仮称)」について県民に広く周知し、制度導入に向けた機運醸成を図ることを目的として開催される。
性の多様性に関する普及啓発を行うイベントであり、3人は中学生発表の演目として10分弱の発表を行う計画だ。