自ら通報、殺人容疑で女逮捕 平良下里集合住宅 同居男性刺され死亡
21日午前5時ごろ、平良下里の集合住宅で殺人事件が発生した。自称飲食店従業員の佐藤由紀子容疑者(35)が同居していた職業不詳の馬場壮太さん(41)の胸部付近を刃物で刺し殺害した。佐藤容疑者は自ら警察に通報し、駆けつけた警察官が殺人の疑いで緊急逮捕した。馬場さんは救急隊員により現場で死亡が確認された。現場は民家や集合住宅などが立ち並ぶ地域で現場道路沿いは通学路にもなっている。事件直後、多くの警察官やパトカーなどで物々しい雰囲気となり、一時交通規制も行われた。
宮古島警察署によると、午前8時10分ごろに佐藤容疑者が自ら通報したという。刃物で刺された馬場さんは救急隊員が現場で午前8時24分に死亡を確認した。
現場は民家や集合住宅などが立ち並ぶ地域で、現場沿いの道路は車両の通行量が多く通学路にもなっている。
事件発生を受け、警察は現場沿いの道路の交通を規制し、集合住宅前には警察官が立ち規制線が張られた。事件直後にパトカーのサイレンや多くの警察官が駆けつけて物々しい雰囲気となり、近くの住民らは何が起こったのかと不安げに現場に目を向けていた。
その後、交通規制は解かれたものの午後1時過ぎまでは規制線は張られたまま。近くの集合住宅を出入りする人や道路を歩く人たちは現場に目をやりながら通り過ぎていた。
午後1時過ぎには十数人の警察官や3、4台の警察車両で慌ただしくなり、現場から車両に遺体を運んだ。運ぶ際は見えないようにブルーシートで覆われた。
現場近くの店主は交通規制に「何かあったのだろうと思っていたが、(殺人事件と聞いて)びっくりした」と話した。同居する2人は買い物に来ていたのでよく知っているという。「大きな犬を2匹飼っており、よく散歩させていた」と語った。
近くに住む男性は「普段から一緒に犬を散歩させていた。仲が良さそうだった」と話した一方、70代の女性は「近くに住む人の話だとケンカで大声が聞こえたと言っていた」と話した。