市議会12月定例会開会 旧平良庁舎再生始動へ 公共施設指定管理者を審査
第8回宮古島市議会定例会(平良敏夫議長)が3日、開会した。本会議初日は座喜味一幸市長が、一般会計補正9億4625万4000円を始めとする補正予算案7件、条例案8件、指定管理者の指定案12件を含む議決議案18件と農業委員会委員の罷免および任命に関する同意案2件、専決処分の報告1件の合計36件の議案上程を行った。本定例会は17日までの会期で、議員による一般質問は10日から16日までの平日に行われる。
一般会計補正9億4千万円余の約6割となる5億8471万円余は、8億円余の前年度繰越金のうち財政調整基金への積立金として支出する総務費。次いで1億円余の民生費の増額、土木費で7千8百万円余、教育費で6千万円余の補正増となり、補正後の歳入歳出の合計は468億5815万円余となる。
議決議案では、旧市役所平良庁舎の利活用事業権を民間事業者へ移行する「公共施設等運営権の設定について」が上程された。同案は旧平良庁舎と同敷地(約4819平方㍍)の運営と維持管理業務を、平良字下里に本社を置く株式会社旧平良庁舎プロジェクトに委ねるもので、事業期間は20年と設定されている。同議案の議会承認によって、旧平良庁舎の再整備と利活用は本格化するとみられる。
12月定例会では、新年度に改編が予定される公共施設の指定管理者に対する議会審査が行われる。市議会では、市が選考した管理候補者の事業計画や予算資料に基づき、公共的側面および事業継続性を確認しながら施設管理者としての適性を判断する。管理期間は、施設目的により3年と5年が設定されている。
上程議案はきょう4日の本会議質疑を経て、各常任委員会で審査を行い、17日の市議会最終本会議で裁決される。
指定管理候補者は以下のとおり
▽施設名(管理者:管理期間)▽エコアイランドPR館(佐平建設③)▽池間島離島振興総合センター(池間福祉センター③)▽平一放課後児童クラブ(むすび会⑤)▽鏡原放課後児童クラブ(ティンプ⑤)▽久松放課後児童クラブ(ジモトコドモ応援隊⑤)▽腰原コミュニティ共用施設(腰原自治会③)▽保良泉プール(リンクワークス③)▽吉野海岸利便施設(パシフィックリゾート③)▽ふれあいの前浜海浜広場(いちば③)▽サシバリンクス伊良部(大樹環境開発③)▽伊良部大橋観光拠点施設(伊良部島産業振興③)▽市立スポーツ施設(宮古島スポーツ協会③)