前里光健氏が出馬表明 市長選、来年1月 様々な課題解決へ 一本化断念受け決意
市議の前里光健氏(42)が29日、平良下里の事務所で会見し、来年1月に執行される宮古島市長選挙に出馬を表明した。保守系の候補者選考委員会の一本化の断念を受けて会見したもので、「宮古島にあるさまざまな課題の解決に向けて強い思いから市長選に臨みたい」と決意を述べた。政策は人口減少対策、DXやデジタル社会に対応できる街づくりなどを示し、医療や福祉、保育士の住居など課題に取り組んでいく姿勢を見せた。
前里氏の会見には妻の智美さんが同席し、後援会の根間玄喜会長らが見守った。
前里氏は冒頭、「市長選挙に出馬する決意をした。最終の選考委員会で結論が出ず解散となったので、それを受けて選考委員会でも話した通りに描くビジョンがある。新しい宮古島を作っていきたい。この宮古島に住むすべての方が生まれて良かった、住んで良かったと誇れる街づくりに取り組んでいきたい」と述べた。
最終となった28日の選考委員会の結論は、自身が事務局に連絡して聞いたという。「選考委員会に臨んだのは保守の一本化を目指すことであった。本来は21日に回答するということだったが難航し、最終的に結論が出せなかったと選考委員会が判断した」と述べ、結果には理解を示した。
一本化の断念で保守分裂の選挙になることには「(選考委員会が)解散となれば、各自の判断で出馬する。これを阻むものはない。一本化ができないのであれば出馬をしないといけない」と述べた。
市長を目指すことには「これまで7年9カ月ほど市議会議員としての役割を担わせていただいた。その中で市の課題を見てきた。医療、福祉、教育、介護、人手不足、住居不足、ゴミ問題、観光などさまざまな分野の課題がなかなか前進していない。これらの課題の解決のためにチャレンジしたい」との考えを示した。
政策の人口減少対策には力を入れ、親子ら家族が協力しながら地域で過ごせる街づくりに取り組むと述べた。DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した医療、福祉、教育、行政サービスの効率化なども示した。今後は医療や福祉の分野が重要になってくるとも話し、小児科など医師不足などの取り組みも強調した。
このほか減災や防災、有事に備えた対応など具体的な内容については政策発表で伝えるとした。