会見し、記者の質問に答える玉城知事 =県庁

玉城知事、国の訴訟に応訴へ 辺野古の設計変更承認

 【那覇支局】玉城デニー知事は11日夜、県庁で臨時記者会見し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古の工事を巡り、「沖縄防衛局の埋め立て変更承認申請について沖縄県に承服せよとの国土交通大臣の請求の趣旨には承認できないことから、同訴訟に応訴することにした」と述べ、国が起こした「代執行訴訟」に自ら口頭弁論に立ち、争う姿勢を明確にした。弁論の期日は現在、調整中だという。
 応訴した理由を問われ、玉城知事は「国の主張の前提となっている辺野古が唯一という認識が沖縄県とまるっきり違う。工事に12年以上かかってしまうことは当初の目的である普天間飛行場の一日も早い危険性の除去とは全く相いれない。県民の受忍限度を超えている状況をこれ以上、さらに押し付けるわけにはいかない。承認する立場には立てず、応訴した」と説明した。
 これまで回答を保留していたにもかかわらず、今回「承認しない」と回答した理由を問われ、玉城知事は「4日以降、生活不安や基地の過重な負担を担わされている沖縄で、一日たりとも心配しなかった日はあったのかと考えると、主張すべきことは主張すべきだという考えに至った」と述べた。

関連記事一覧