ガイドライン普及を改めて確認し合う宮古島サスティナブルツーリズム連絡会 =23日、ICT交流センター・交流スペース

認証制度「さらに推進を」 サスティナブルツーリズム連絡会 吉井良介氏会長就任

 2024年度第2回宮古島サスティナブルツーリズム連絡会が23日、ICT交流センターで開かれた。宮古島観光協会や宮古島警察署、海上保安部、マリン事業者の関係者22人が参加。昨年1月に策定したガイドラインの認証制度の周知や普及について改めて確認し合った。また、冒頭で承認事項を議論し、同協会の吉井良介会長の連絡会会長就任が決定した。
 同連絡会は同観光協会が主幹となり、観光関係団体などで構成され、宮古島観光の安全安心向上、自然環境の保全・再生と観光の両立実現、島の観光の持続性向上を目的に設置。海の安全、地域への配慮、自然環境の保全に関する島の統一ルールとしてガイドラインが策定されている。
 また、吉井会長の就任に至るまでは同協会(戦略委員会)を主管に位置づけ、事務局は戦略委とマリン事業者部会が務めていた。
 開式で吉井会長は「今年は例年になく台風が少なく、それが観光客増にもつながったが、海難事故も増えている。引き続き住民と観光客の海の安全を守るということについて焦点をあて、議論を重ねていきたい」とあいさつ。
 関係団体からの24年度上半期の状況報告、同年度下半期活動説明などが行われ、事務局からは今年3月にスタートした「宮古島サスティナブルツーリズムガイドライン認証制度」についての報告が行われた。
 同認証制度はマリン事業者が統一したガイドラインを順守することで、宮古島の海の安全・安全につなげることが目的。登録条件は、同ガイドラインを順守することを示すチェックリストや保険書類などを提出し、承認されると、認証マークが使用可能になり、同部会のホームページで紹介される。
 事務局の春川京子さんは認証店の状況を報告し、全認証店は15店舗、ガイドライン登録店は合計25店舗に上ると述べた。ホームページへのアクセス数は、2023年から24年にかけて訪問者数は96人から2128人に大幅に増加したことも報告した。
 また、今後の活動計画として、認証店会議の実施や陸域ツアーのガイドライン策定の準備が開始される。
 マリン事業者向けガイドラインでは、「サンゴへの触れないこと」「ライフジャケット着用」など自然環境保護と安全配慮に関する事項が定められている。

関連記事一覧