沖縄都市緑化祭で記念植樹する座喜味市長(左から2人目)ら =パイナガマ海空すこやか公園

工業高校通り会など表彰 沖縄都市緑化祭 宮古島市で12年ぶり開催

 2024年度「沖縄都市緑化祭in宮古島」(沖縄総合事務局、沖縄県、宮古島市主催)が18日、パイナガマ海空すこやか公園で行われた。宮古島市での開催は12年ぶり。座喜味一幸市長らが記念植樹し、式典では都市緑化功労者として「工業高校通り会・花と緑の美しい我が地域づくりクラブ」など1個人3団体が表彰された。サブテーマ入賞者、琉球みどりの文化賞や亜熱帯緑化事例発表会の表彰も行われた。会場では記念ラン鉢抽選会や無料苗木配付会もあり、花と緑豊かな街づくりの推進を呼び掛けた。

都市緑化功労者ら表彰者


 国は、毎年10月を「都市緑化月間」と定めており、沖縄県でも同月間では住民による緑豊かな街づくりを目指した取り組みをアピールし、沖縄緑化祭は12市が持ち回りで開催している。
 今年の緑化祭は、全国テーマ「ひろげよう 育てよう みどりの都市」、サブテーマは募集で選ばれた屋宜琉榎さん(西城小6年)の作品「育て合う 人と緑は 輝く未来のパートナー」の下で行われた。風の神太鼓のアトラクションで始まり、座喜味市長らの記念植樹ではサルスベリを植えた。
 式典では、沖縄総合事務局の中原正顕開発建設部長が「国や地方公共団体は広く国民の理解と協力により、都市における緑の保全、創出や都市公園の街路樹の整備など推進し緑豊かな美しい街づくりを展開すべく毎年10月を都市緑化月間と定めている。沖縄県ではコロナ禍を除いて毎年開催しており、今年は宮古島市での開催となる。今後とも花や緑との関わりを通して緑豊かな潤いある街づくりが推進されることを期待している」と述べた。
 座喜味市長は、都市緑化功労で表彰された1個人3団体などの取り組みを称え、「今後も幅広い活動で地域に潤いと癒やしを与えてほしい」とあいさつした。
 このあと都市緑化功労賞の友利正純・功子さん夫婦、工業高校通り会・花と緑の美しい我が地域づくりクラブ、美ぎ島宮古グリーンネット、宮古島環境クラブに賞状と副賞が贈られた。宮古島環境クラブの下地邦輝さんは亜熱帯緑化事例発表会でも優秀賞に選ばれた。
 工業高校通り会は、通学路として多くの地域住民が利用する道路が急カーブで雑木が生い茂り見通しが悪かったが、雑木を伐採して花苗を植え付けし道路の清掃や剪定するなどの積極的な活動を行っている。ボランティア活動は住民らの交流の場にもなっているという。

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