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離島振興や陸自配備争点 4区は4人が出馬予定 衆議院が解散、総選挙へ 選挙運動が本格化

 【那覇支局】衆院は9日午後の本会議で解散された。政府は臨時閣議で衆院選日程を「15日公示、27日投開票」と決定した。宮古島市や多良間村を含む沖縄4区には自民前職の西銘恒三郎氏(70)、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する「オール沖縄」勢力の統一候補で立民新人の金城徹氏(71)、れいわ新人の山川仁氏(50)、維新新人の山川泰博氏(54)の4氏が立候補を予定している。解散したことで、選挙運動が本格化していくことになる。同区では離島振興、南西シフトによる自衛隊の配備強化などが主な争点となる見通し。
 パーティー券を巡る派閥の裏金問題で逆風の自民が単独過半数となる233議席を確保できるかが焦点となる。公明と合わせた現有議席は288。立民などの野党は自公の過半数割れを目指す。石破茂首相は1日の就任から8日後に衆院を解散した。期間は戦後最短となる。衆院選は岸田文雄政権発足直後の2021年10月31日以来、約3年ぶり。小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。政治資金の在り方を巡る政治改革や物価高対策などが争点になる。
 沖縄4区は、自民前職の西銘氏に3氏が挑む構図だ。オール沖縄は前回の衆院選でも擁立した金城氏を再度統一候補に決定した。その選考過程で調整が不調に終わったれいわは山川氏を擁立し、野党分裂が決定的となった。維新からも山川泰博氏が出馬を表明している。山川氏はれいわの山川仁氏の実兄で兄弟対決となる。
 県選管によると、4区の選挙人名簿登録者数は9月1日時点で29万8062人(男性14万7903人、女性15万159人)。前回21年の投票率は54・90%だった。
 県内の他の選挙区では、那覇市などの1区では、宮古島市出身で元職無所属の下地幹郎氏(63)、共産党前職の赤嶺政賢氏(76)、自民前職の國場幸之助氏(51)、参政新人の和田知久氏(64)、れいわ新人の久保田みどり氏(47)の5氏、浦添市や宜野湾市などの2区では社民前職の新垣邦男氏(68)、自民前職の宮崎政久氏(59)、維新新人の赤嶺昇氏(57)、参政新人の今野麻美氏(47)の4氏、名護市や沖縄市などの3区は自民前職の島尻安伊子氏(59)、立民前職の屋良朝博氏(62)、参政新人の新城司氏(46)の3氏がそれぞれ立候補を予定している。

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