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盛況となった第15回芸能祭 =29日、マティダ市民劇場

普及発展と保存継承へ 宮古民謡協会第15回「芸能祭」開催 「響けみゃーくぬ唄ごころ」

 宮古民謡協会(渡久山吉彦会長)の第15回芸能祭「響けみゃーくぬ唄ごころ」が29日、マティダ市民劇で開催された。今年6月末に行われた宮古民謡コンクール合格者の舞台発表をはじめ、各研究所が日頃の練習の成果を発表。琉球舞踊や筝曲、太鼓の各団体も競演し、先人が残した民謡を唄い奏でた。また初の試みで赤色、青色、黄色のペンライトが一部来場者に配布された。会場内は色とりどりのあかりが左右に揺られ、演者と観客が一体となった。
 舞台は二部編成で行われ、第一部では同協会会員と沖縄宮古民謡協会役員の唄三線、各団体の太鼓や箏、舞踊による「とうがにあやぐ」「大世栄」で幕を開けた。
 渡久山会長が「協会では今後も『響けみゃーくぬ唄ごころ』を合言葉に宮古民謡の普及発展と保存継承に努力する。今後も皆さんの暖かい支援、指導をお願いしたい」とあいさつした。
 今回の民謡コンクールで合格した計52人も新人賞合格者は「豊年の唄」、優秀賞は「池間ぬ主」、最高賞は「鏡原馬場あやぐ」を斉唱し、最高賞の一人で狩俣良眞さんは「とうがにあやぐ」、グランプリの下地洋一郎さんは「伊良部とうがに」をそれぞれ独唱した。
 与儀民謡研究所は「天ぬ技」、村吉順榮民謡研究所は「はいま・豊年の歌(早弾)」、すえひろ民謡研究所は「御船の親・芋ぬ時代」など各教室および民謡研究所は昔から唄い継がれてきた古謡を後輩たちに歌いつなぐよう披露した。
 また、玉城流敏風会池間美代子琉舞研究所、久田流根間幸子舞踊研究所による舞で舞台に花を添えた。
 会場に訪れた上野在住者は「先生や子どもたちも同じ曲を何度も練習を重ねてきたんだと感慨深かった。この芸能祭は毎年楽しみにしている。こういう場をもっと増やしてほしい」と話していた。

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