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各グループで5枚のカードを用いて企画提案を考えた =宮古島商工会議所・会議室

商品開発力向上を促進 地域資源生かした商品を 専門家と事業者支援 来年1月の商談会へ

 宮古島商工会議所は19日、同会議所で「地域クリエイターと一緒に考える特産品ブラッシュアップ!新商品開発セミナー」の第2回目を開催した。島内の製造業者らが参加。地域資源を生かした宮古島らしい商品開発に焦点を当てたテーマに招かれた講師二人は、それぞれの専門分野から特産品開発に役立つ知識や事例を提供した。また、参加者は宮古島の素材を活用した新商品のアイデアを出し合い、企画提案説明を行った。
 このセミナーは、「まずか~と話そう!『夢を語れる』『繋(つな)がる』モノづくりセミナー!」と題し、観光振興につながる地域資材資源を活用した特産品づくりの開発支援を目的に全4回のセミナーを通してそれらを学んでいく。今回が初の試みで第1回は8月に行われたとのこと。
 また来年1月18日に開催する「ぷからす交流商談会2025」に向け、島内事業者らがその機運を高めた。
 同商工会議所事務局の糸数優子さんは参加者らに謝意を示した上で、「このプロジェクトを通じて、宮古島の事業者の皆さんが素晴らしい商品をさらにブラッシュアップできるよう支援したい」と述べた。
 講師の一人でウエディング事業を手掛ける安田澄江さん(MiyakoBride)は実際の仕事内容の紹介をし、その中でどのような事業があるのかなどを説明した。
 安田さんは「東洋一と言われ続ける前浜ビーチがある宮古島は、東洋一のウェディングリゾート地にもなり得るんじゃないかと思い、東洋一のウエディング会場づくりを目指した」と振り返り、「志を大きく持って諦めずに。島の自然の恩恵だけでなく、食や文化、人などもどんどん表に出せたらと思う」と語った。
 また、月桃茶でウェルカムドリンク、引き出物、パーティーでのギフトアイテム、地元食材やウエディングケーキなど例を挙げ、「今後はペットも一緒に結婚式に参加するスタイルが多くなる。それに合わせたペットフード、衣装、アイテムなど新しい事業展開もおすすめだ」と強調した。
 クリエイティブファクトリー・パパラギのプランニングコーディネーターで愛媛県出身の中村美樹さんは、「愛媛はミカンが有名なので、空港から何からオレンジ色を押している。空港にはミカンジュースが出る蛇口やビールやソフトクリーム、ミカンご飯などもある」と事例を紹介し、「びっくりするような商品でも、一人がおいしいと思って買えばその人数が増え、たくさんの人が購入する商品になり得る」と語った。
 その後、参加者はグループに分かれ、各テーブルにそれぞれ「宮古島の素材」「誰のために」「どんなふうに」「値段はいくらぐらい」「どこで売るのか」と書かれたカードで宮古島の素材を活用した新商品のアイディアを出し合い、プレゼンテーションを行った。

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