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31日までの金曜日と土曜日にサンゴの植え付け体験会を開催している =ヒルトン沖縄宮古島リゾート施設内

サンゴ白化防止へ 伊良部島環境協 海洋環境の変化を危惧 ヒルトンで植え付け体験会

 伊良部島環境協会はヒルトン沖縄宮古島リゾート施設内でサンゴの植え付け体験会を開催している。この体験会は7月20日から8月31日までの期間、地球温暖化によるサンゴの白化対策として行われており、ホテルの水槽で育成されたサンゴを伊良部島近海に移植する予定。講師を務める事務局の津乗敏明さんは海の生き物の環境を危惧しており、この活動を通じてサンゴの重要性を伝えたいと述べた。
 この体験会は毎週金曜日と土曜日の午後4時から実施され、参加者はサンゴの植え付け方法や海の現状について学ぶことができる。
 23日の体験会では、参加者がサンゴを植え付ける土台に海の生き物のイラストを描き、それを水槽に入れるというユニークな方法でサンゴの育成に貢献した。また、サンゴの台座には日本トランスオーシャン航空(JTA)の協力もあり、機内で使用された紙コップを再利用しているとのこと。
 講師を務める津乗さんは「海水温が高くなり浅瀬ではサンゴの一部白化も見られる。また昔に比べてサンゴはとても減っていると見ている」と危惧し、「今回ヒルトンでのサンゴの植え付け体験を通して1人でも多くの人に海の中で酸素を出している海の森の役割をしているサンゴの重要性が伝われば」と語った。
 同体験会はこれまでに35人が参加し、中には岐阜県在住の佐藤明広さんのように、海の環境について熱心に質問する参加者もいた。
 10月の社員旅行の事前打ち合わせで訪れたという岐阜県在住の佐藤さんは、「この体験会で海の環境を学び、行動できた。宮古の海とサンゴの関係が分かった」と感想を述べた。
 同ホテルの岩瀬達郎営業部長は、「宮古ブルーの素晴らしさをこれから先に残すことは意義深い。地元団体と協力してこの体験会を開始した」と述べ、今後も地域のための活動に協力していく意向を示した。
 この積極的な活動は、サンゴの保全だけでなく、地球温暖化による海洋環境の変化に対する意識を高める一助となっている。

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