慰霊と平和を祈念 在沖多良間郷友会 「戦争二度と繰り返さない」
【那覇支局】在沖多良間郷友会(波平三雄会長)は6月30日、糸満市摩文仁の平和祈念公園の「平和の礎」で慰霊祭を開催した=写真=。郷友12人が参加し、亡くなった郷友のみ霊を慰めるともに平和を祈念した。
参加者は祭りの冒頭、黙とうを捧げ、戦没者を追悼した。その後は礎の前に献花し、食料や酒などを並べてみ霊を慰めた。
波平会長は「平和の礎の前に立つと、あの悲惨な戦争を二度と繰り返してはならないと願わずにはいられない」と強調。その上で「ここに刻まれた戦没者のみ霊の安らかならんことを切に願っている」と話した。
慰霊祭では「たらま世(ゆがふ世)」、「多良間しょんかね」の2曲を演奏した。三線を演奏した運天毅さんは「多良間の大先輩方に平和の願いをのせて多良間の歌を歌わせてもらった。今後も続けていきたい」と話した。
「平和の礎」にはことし、新たに宮古島市出身者1人を含む181人の名前が追加された。6月1日現在、宮古島市3297人、多良間村169人を含む24万2225人の名前が刻まれている。