総売上11億円、過去最高 空港ターミナル定期株主総会 直営店事業が前期比増 新社長に上地克幸氏
宮古空港ターミナル(下地義治社長)の第47期定時株主総会が21日、平良下里のホテルで行われた。第47期(2023年4月1日~24年3月31日)事業・計算書報告、剰余金の処分など議案の審議があり、原案通り承認した。同社は新ビル移転後27年になる。旅客ビル・貨物地区の防水工事などを開始し、30年度までに完了を予定している。直営店事業の美ら旅などは前期比増で総売上高は11億1564万9000円の過去最高となった。取締役全員任期満了による取締役選任の件も承認され、新社長に上地克幸氏が選出された。
下地社長は、宮古空港の乗降客数や入域観光客数は新型コロナウイルスが5類に移行後増え、ターミナルでは賑わいを見せているとして「今後の宮古圏域のために当空港ターミナルをさらに充実させていくよう努力を重ねていきたい」とあいさつした。
第47期の事業報告によると、宮古空港の乗降客数は175万3780人となった。新型コロナウイルス感染拡大前の19年度(175万8588人)に比べ4808人減となったもののコロナ禍前まではほぼ回復した。
入域観光客数は93万8178人となり、前事業年度(73万6990人)と比べ20万1188人増えた。台風襲来により6月、8月に計5日間のターミナルビルの終日閉館があったが、トライアスロンや宮古島夏まつり、音楽イベント、各スポーツ競技などもあり観光客は増加した。
直営店事業の美ら旅、てぃだ待茶屋、ぐりーんりーふ、A&Wの売上は6億316万円となった。販売費及び一般管理費はアルバイトスタッフ採用による雑給増、屋根瓦調査等による外注費増、旅客ビル防水工事や貨物棟塗装工事等による増で6億9075万3000円となり、営業利益は8451万4000円。経常利益は養老保険満期返戻による雑収入等を計上し9443万5000円となった。
対処すべき課題は▽住民や来島者が快適に利用する空港づくりを目指す▽国際社会や国内の情勢など様々な変化を想定し、旅客ビル・貨物地区の保安警備業務の徹底に努める▽中長期計画の修正検討を行いつつ、役職員一丸となって状況の変化に即応する経営基盤の構築に努める―などを挙げた。
新取締役は次の通り。
社長=上地克幸▽専務=平敷達也(新)▽前村司▽前川智宏▽根間要▽嘉数登▽高良弘人▽中尾忠筰▽野津芳仁▽下地信輔▽下地辰倫▽河野辺朋広(新)▽砂川恵史朗(新)