上程議案の提案理由説明を行う座喜味市長
=市議会本会議場
6月定例会がスタート 宮古島市議会 10億円余の補正増を上程 電子黒板9校125台更新
宮古島市議会(平良敏夫議長)6月定例会が12日に開会。座喜味一幸市長は一般会計補正10億2987万円余増を含む補正予算案4件、条例案1件、議決議案5件、報告9件の合計19件のほか、上野出張所の移転断念に伴って3月定例会に上程した「宮古島市出張所設置条例の一部改正」の撤回議案を市議会へ上程し、提案理由の説明後に本会議質疑を行った。撤回議案は質疑後に全会一致で可決され、その他の議案は各所管委員会での審査へと移る。
一般会計補正では狩俣・下地地区で実施される脱炭素先行地域づくり事業費や定額減税補足給付金事業費など総務費で約5億円増、さとうきび収穫機械機能向上支援事業などの農林水産業費で約1億6千万円増、民生費で約1億2千万円増などが計上され、本会議質疑を通して各事業の内容説明が行われた。
質疑では若年がん患者等支援事業について、市は「県の同事業開始に伴う市負担分の補正増」と説明し、「がん患者アビアランスケア支援、若年がん患者在宅療養生活支援事業を実施する」とした。農業振興費の運用について「県補助金約1億4千万円のうち約6千万円を活用して下地地区の事業者に対する中型ハーベスター1台の導入補助のほか、6事業者へトラクターの導入補助を行う」とした。
教育関連では電子黒板の購入契約について、市教育委員会は「学校ICT化で導入した350台の電子黒板のうち小学校4校、中学校5校において導入後5年が経過した機器125台の更新(購入費1億6千万円余)業務」と説明し、「今後も個々の対応年数に合わせて随時更新を行う」とした。
市議会6月定例会の会期は12日から25日までの14日間で、一般質問は18日から行われる。