県議選きょう告示、選挙戦本番へ 16日投開票へ総力戦 保革3人が立候補届出へ

 任期満了に伴う第14回沖縄県議会議員選挙は7日告示され、16日の投開票に向けて9日間の選挙戦本番に突入する。宮古島市区(定数2)には、保守系が現職で2期目を目指す下地康教氏(64)=自民党県連公認、公明推薦=、新人で前市議の新里匠氏(46)=公明推薦=、革新系が現職の國仲昌二氏(63)=立憲民主党公認、社民党推薦=の3氏が立候補届け出を予定しており、三つどもえによる決選で激しい戦いを繰り広げる。宮古島市、多良間村両選挙管理委員会によると6日現在の市区有権者数は4万6052人となっている。
 県議選告示に伴い、市選管は7日午前8時30分から市役所で宮古島市区の立候補届け出を受け付ける。6日現在の有権者数は市村別で宮古島が計4万5246人(男2万2875人、女2万2371人)で、多良間806人(男447人、女359人)と発表。
 期日前投票は宮古島は市役所1階ロビーが8日から15日の午前8時30分~午後8時まで、城辺、伊良部、下地公民館および上野庁舎1階会議室では11日から14日の午前9時~午後5時、多良間は村役場1階でそれぞれ投票が行われる。
 立候補を予定している3陣営の出陣式は各選挙対策本部事務所前で午前8時から新里氏、同8時半に下地氏、午後1時から國仲氏が出発式を実施。候補者が第一声を放つとともに、集まった支持者が勝利に向けて団結を誓う。
 下地氏は▽産業・生活基盤の充実強化▽若者世代が安心して子育てできる地域社会づくり▽人生100年時代を活き活きと暮らせる島づくり▽島々の発展を支える人材育成▽歴史風土が息づく島づくり▽下地島空港の活性化とその周辺用地の有効活用▽多良間村における産業基盤の整備促進―を基本政策に掲げている。
 國仲氏は▽命の水を守る▽笑顔で暮らせる島へ▽多良間むらづくり支援▽離島格差の是正▽学びと育ちの支援▽沖縄を戦場にしない▽島の環境を守る▽思いやりの社会へ▽調和ある観光振興▽農畜水産業の振興―を政策として打ち出している。
 新里氏は▽島外遠征費の拡充▽島外学校生徒への渡航、賃借料補助▽中高一貫校、高専学校、職業訓練校の設立▽有事、災害時の避難場所の確保▽若年層、ひとり親向け県営団地の建設▽自衛隊病院の設立▽救難ヘリコプター設置▽下地島空港周辺地域の課題解決▽農地の再整備―などの政策を発表している。
 今県議選では、改選定数48に対して全選挙区合計では75人が立候補予定。玉城デニー県政の米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題など基地問題や経済振興といった取り組みへの評価が争点と見られ、野党、中立が議席数を伸ばせるかが最大の焦点として注目される。

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