ごみ不法投棄県下一斉パトロール出発式
=宮古保健所
ごみ不法投棄撲滅へ 宮古保健所 県下一斉パトで現場確認 関係者ら市内4カ所で実施
宮古保健所(山川宗貞所長)は8日、ごみ不法投棄県下一斉パトロールを実施。宮古島警察署、市消防本部、宮古島海上保安部、産業廃棄物協会から25人が参加して宮古地区の市内や久松から城辺新城を含む4カ所で行われ不法投棄現場の現状を確認した。国内では5月30日の「ごみゼロの日」から、6月5日までの一週間が、「全国ごみゼロウイーク」と定められている。期間中全国各地で、廃棄物の適正処理推進と不法投棄監視パトロールが実施される。
同パトロールは年に一回毎年この時期に実施されており、コロナの影響で中断されていたが、昨年に引き続き行われた。
出発式で山川所長(代読)は、「宮古保健所管内は県内でも産業廃棄物と不法投棄が多い地域である。監視体制強化を図り適正処理の推進、不法投棄の未然防止に取り組みたい」とあいさつした。
参加者は農道周辺などで生活ごみや粗大ごみが不法投棄されている現場を目視で確認し、以前から不法投棄が多いと指摘されている地点では、ボランティアによる撤去作業の成果も視察した。
市環境保全課生活環境係の友利翔太係長は「大量の不法投棄ごみで傾斜が分かるほどのごみの量があった場所は、ボランティアの協力で撤去しているが、ごみの地層が出てきて完全に取りきれていない。現状を市民に考えてほしい」と述べ、不法投棄根絶への協力を呼びかけた。
市内ヤマガマでの確認中では別の参加者から「以前からこの場所は不法投棄のごみが多く、家電の不法投棄は増加している」との声も聞かれた。
この活動は、地域の環境保全と不法投棄の問題に対する意識向上を目指しており、同保健所をはじめとする関係機関は、今後も監視体制の強化と適正処理の推進、不法投棄の未然防止に向けた取り組みを続けていく方針だ。