• HOME
  • 記事
  • 社会・一般
  • 午前中の降雨、各所で冠水 「いつまで冠水問題を解決しないのか」 対策不足に不満の声
冠水により片側通行となった =伊良部一周道路

午前中の降雨、各所で冠水 「いつまで冠水問題を解決しないのか」 対策不足に不満の声

 18日午前、宮古島地方で20㍉弱の降雨によって各所で冠水するなど市内の交通事情に弊害を及ぼした。午前10時、下里で20・0㍉、宮古空港では14・5㍉、下地島空港では17・5㍉のやや強い雨を記録。午後1時に宮古空港で22・5㍉の強い雨を記録した。冠水した場所では片側通行となり、渋滞や進入禁止となる道路も見られた。集中豪雨による冠水被害は例年課題として挙げられるが解決の兆しがないことに市民らから呆れる声が聞こえた。
 最も声が挙がったのは宮古空港前の県道243号線。特に字下地側へ向かう道路がたびたび冠水となる。2車線のため、片側車線からは通れることもあるものの15㍉強で冠水になることから不満の声は多い。
 この日、サンエー宮古島シティに買い物に来ていた40代女性は「下地だから嘉手苅方面から帰る」と慣れた様子だった。
 また、字西原から坂を下る富建前の県道83号線でも冠水し、折り返す車が多く見られた。ファミリーレストランばっしらいんとドン・キホーテ宮古島店の間、県道190号線の先も同様に冠水すると通行ができなくなる。
 マックスバリュ西里店の買い物客で上野から来たという夫婦は一度ビッグワン方面から城辺線に向かうというが、「何よりも毎回、『冠水だからしょうがないよね』となることが納得いかない。なぜ水を逃がす対策を考えてくれないのか」と話し、「市民が考えるのかな」と苦笑いしながら取材に応じた。
 伊良部大橋を渡り、南区(南西)方面へと向かう際も冠水がしばしば見られる。この日は片側通行で渋滞となっており、冠水をものともせず走り去る車もいた。
 気象庁では1時間に80㍉以上の雨を「猛烈な雨」、50㍉以上80㍉未満の雨を「非常に激しい雨」、同じような場所で数時間にわたり強く降り、100㍉から数百㍉の雨量を記録すると集中豪雨などと定義されているが同日の降水量は一時的なやや強い雨(1時間に10㍉以上20㍉未満)だ。
 ある観光関係者は「(自身は)移住して20年になるが、毎回大雨のときに同じ話題になる。それに慣れてしまっている。この問題に策を講じないと観光立国としてもったいない」と話した。

関連記事一覧