「美ぎ島美しゃ」 県への要望事項まとめる

 先島5市町村で構成する「美ぎ島(かぎすま)美(かい)しゃ市町村会」(会長・中山義隆石垣市長)はこのほど、石垣市内の竹富町役場新庁舎で定期会議を開き、県などに対する要望事項をまとめた。共通する課題で新規に沖縄振興公共投資(ハード)交付金確保、離島の移動・輸送不利性の永続的支援、石油製品価格低減支援などを盛り込んだ。
 同会は毎年、宮古・八重山圏域の課題に関する情報共有と調査研究を通し、両圏域の振興発展を図ることを目的に事業を実施。5市町村それぞれが提出する要望をまとめ、共通する課題と自治体ごとの事項を分けて取りまとめた要請を、ことし8月ごろに行う予定。
 共通要望事項はこのほか、▽離島の子どもたちの移動に対する負担軽減支援▽GIGAスクール構想・学校ICT化推進▽水道事業予算配分▽一般公共海岸の保全および適正管理▽海面利用ルール策定―。
 宮古島市(座喜味一幸市長)は新規で、離島に住むがん患者の医療にかかる負担軽減と日常生活自立支援事業の2件、継続で前浜海岸浸食対策、県営宮古広域公園早期整備、平良港の機能拡充支援の3件を要望する。前年度まで継続して要望していた「宮古空港横断トンネル整備」は取り下げた。
 多良間村(伊良皆光夫村長)は、新規に普天間ターミナル建替え工事、継続で美しい海浜景観保全、農業農村整備事業、水道事業広域化の4件を要望する。
 6月27日の定期会議では要望事項のほか、2021年度事業報告と決算、22年度事業計画・予算案を審議、承認し、22年度会長に座喜味市長を選出した。

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