委託費増も現場活動費減 前里光健氏一般質問 介護予防の停滞生む

 前里氏は「通い場を運営するボランティア団体に対する活動支援費を減額するとした市の方針は、地域の現状に逆行する」として減額意図を聞いた。
 市は「通いの場を実施する団体への定額支給を試験導入することで支給減となる事案も発生するが、定額化により実施団体や事業運営を補助するコーディネーターの負担軽減となる」と解説。前里氏は「運営補助の委託費は増額、現場への支援は減額という予算措置では介護予防意識を減退させ、介護関連の行政支出の増大に直結する」として支援費増額を訴えた。
 廃タイヤの島内処理に向け官民の関係者間協議の実施について市は「協議は実施していないが、県に輸送費補助等を要請している」と説明。前里氏は「安定的な島内処理の実施は県の問題ではなく、宮古島市の重要課題であることを再認識し、当事者としての積極対応が必要」だとした。
 座喜味一幸市長の目玉公約である市民所得10%向上の進捗(しんちょく)を問われ、嘉数登副市長が「求人平均賃金が8%上昇している」と回答。前里氏は「人手不足等で上昇している求人賃金を持ち出して実績とするのは詭弁(きべん)だ」と一喝した。

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