三菱地所が経営、運営へ 新章アトールエメラルド
東京千代田区に本社を置く三菱地所ホテルズ&リゾーツ(MJHR、水村慎也社長)は、1日から市内下里のホテルアトールエメラルド宮古島の運営を宮古島シティアンドリゾート(下地米蔵社長)から承継し、MJHRが経営、運営するロイヤルパークホテルズとして新たなスタートを切った。運営承継後も総支配人は、地元平良出身で長年ホテル業界に従事してきた根間靖(ねま・おさむ)氏が続投する。
ロイヤルパークホテルズは、国内20カ所でフルサービス型ホテルやプレミアム宿泊主体型ホテル「THEシリーズ」を展開しており、今後もチェーンの拡大とブランド力の向上を目指している。
この運営継承により沖縄地方で初めてのロイヤルパークホテルズとなるが、開業から27年間愛されてきた名前「ホテルアトールエメラルド宮古島」は継承し、引き続き地元や観光客にサービスを提供する。
同ホテルは環礁を意味する「ATOLL(アトール)」と宮古の空の色をイメージして名付けられ、エメラルドグリーンの海を全室から望むことができ、パイナガマビーチや繁華街、観光スポットへのアクセスが容易な立地にある。2022年1月28日付で土地、建物の所有権を三菱地所に移転したがその後、シティ社が引き続き運営していた。
2007年から総支配人を務める根間氏の続投も決定しており、根間氏はコメントを寄せ、運営承継後も宮古島の文化と自然を生かしたおもてなしを提供する意向を示し、宮古島の新しい観光地づくりに寄与し、地元産の「宮古島大福牛」や「大福マンゴー」などを独自に提供することで、宮古島全体を楽しめるホテルをスタッフと共に目指すとしている。
三菱地所では下地島空港のほか、ホテル運営でトゥリバー地区にヒルトンを運営しており現在、砂山ビーチ近く成川地区にローズウッドの建設を進めている。