九州各地の保育士が一堂に会し保育を学んだ =未来創造センター多目的ホール

県内外74人の保育士集う 保育充実へセミナー開催

 九州保育三団体青年部協議会は25日、未来創造センターで2023年度セミナーを初めて宮古島で開催し、九州内から集まった74人の保育士らが講話を通して今後の保育充実へ意識を高めた。講話には市の保育士である新城宗史さんと宮古島男子保育士連盟ザ男塾が登壇し宮古島の子育て教育を語り、参加者は学んだことを持ち帰り、それぞれの現場で今後生かしていく。

新城宗史さん


 保育三団体は保育園組織「全国保育協議会」「日本保育協会」「全国私立保育園連盟」の3団体からなっており、九州保育三団体青年部協議会はそこに属する九州内の保育士らで形成されている。
 同セミナー実行委員長の安里淳さん(浦添市、うららにじ園長)によると「これまで持ち回りで九州各地区で行われており、県では本島のみで開催されてきた」と話し、「今回、離島である沖縄のさらに離島での子育てを現地で現場確認し、学ぶことが未来の保育につながるということで初めて宮古島での開催に至った」と説明した。24日には心愛保育園で実際の現場見学を行ったという。
 セミナーには県外から34人、市内から40人が参加し、心愛保育園の砂川秀成保育士が司会進行を務め、日本保育協会県支部青年部長の安座間卓樹さん(ひまわりっ童ほいくえん園長)がはじまりのあいさつ、来賓の座喜味一幸市長があいさつを述べた。
 講話は市ひらら児童館、ひらら放課後児童クラブなどを運営する沖縄こどもみらい創造支援機構の新城理事長と市内男子保育士5人で結成される宮古島男子保育士連合會the男塾(與那覇朝大代表)の2部構成で行われた。
 新城理事長は自らの保育現場で綾道(市教育委員会発行)を活用した保育法や実際の現場でのエピソードを交え、「保育、教育、支援もそう『する』ではなく、そう『なる』ことが大事。答えがないため『追求』ではなく、われわれ保育士は『探求』していきましょう」と伝え、意識の高揚を図った。
 與那覇代表は「宮古島の保育士確保および新任研修について」のテーマで宮古島での現状や実際の現場で使える遊戯(ゆうぎ)や体操など実技を交えて行った。
 また、今年11月には熊本県で研究大会が行われる予定となっている。

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