交通安全ウオーキングで交通事故防止や飲酒運転根絶などを訴えた =市熱帯植物園近く

「交通死亡事故ゼロ」祈願 飲酒運転根絶を訴え

 宮古島警察署と宮古島地区交通安全協会は13日、市熱帯植物園前の「交通安全地蔵さん」前広場から同署までの「交通安全ウオーキング」で交通事故防止や飲酒運転根絶などを訴えた。4年ぶりとなった交通安全ウオーキングには署員、同協会職員、地域交通安全活動推進委員、宮古高校野球部員ら大勢が参加し、「思いやりとゆずりあい安全運転」、「交通事故多発地域 スピード落とせ」、「飛び出し注意」などののぼりを手に2㌔のコースを歩いた。

「交通死亡事故ゼロ」祈願を行う喜屋武署長(左)ら


 式では参加者全員が「交通死亡事故ゼロ」を祈願。同署の喜屋武一郎署長は「日頃から交通安全活動を行い、安全安心な島となるように取り組んでいただき感謝している」と述べた。
 宮古島署管内の交通事故件数にも触れ、「昨年の人身事故は94件で100件を切った。観光客が多くなっている中で人身事故が少なくなっているのはみなさん、特に交通ボランティアの活動が効いている」と語った。
 一方、「飲酒運転に絡む事故は増えており、昨年の飲酒運転の検挙者は75人で前年から14人増えた。みなさんと協力し、飲酒運転は絶対させないとの取り組みをしていきたい」と強調し、「昨年は死亡事故が1件発生した。尊い命を奪う死亡事故を発生させないように頑張っていきたい」と述べた。
 2024年については「大きな事故、事件もなく良いスタートをした。きょうは元気よくウオーキングを行い、宮古島を世界一安全安心な島にして死亡事故ゼロが続くようにお願いしたい」と協力を呼びかけた。
 交通安全協会の友利勝一会長は「あと3カ月で死亡事故ゼロが1年になる。その前は2年の死亡事故ゼロを達成した。(祈願では)2年間を目標にした死亡事故ゼロをお願いした。宮古島署までのウオーキングを頑張ろう」と呼びかけた。
 宮古高校野球部主将の川満悠雅さんは「交通事故のない明るい宮古島は住民の願い。交通事故は加害者、被害者を問わず本人はもとよりその家族に対しても精神的、経済的に大きな打撃を与え、その苦痛は計り知れないものがある」と述べ、「私たち野球部も『交通安全は家庭から』を合い言葉に交通安全の輪を広げ、交通事故のないまちづくりを推進することを誓う」と決意を語った。

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