船内で不審物の確認を行う海上保安部員 =フェリーたらまⅢ

安全航行徹底を図る 宮古島海保、フェリーたらまで 特別警戒・安全指導実施

 宮古島海上保安部(福本拓也部長)と沖縄総合事務局(三浦健太郎局長)は26日、平良港に停泊するフェリーたらまⅢで特別警戒・安全指導を行った。救命や消火など安全の確保に関わる設備を中心に点検した。今月10日から来年1月10日までは、年末年始特別警戒期間としてテロや犯罪防止のための警戒を行う。
 この取り組みは年末年始に船舶利用者や観光客の増加が見込まれるため、海上輸送における安全性の向上および関係者の安全意識の高揚を図る目的で毎年行われるという。
 同日は海上保安官ら4人が参加し、ブリッジや客室を確認。救命胴衣などの救命設備などのほか、消火器、消火栓などの消火設備、避難経路の状況確認、不審物・不審者への警戒の徹底などを行った。
 福本部長は「新型コロナが5類に移行して初めての年末年始を迎えるが、帰省や観光などで多くの人出が見込まれ、警備が比較的手薄なソフトターゲットに対するテロ行為など犯罪の未然の防止を図るため、特別警戒・安全指導を実施した。事業者においては安全航行の徹底を図っていただくとともに、利用者の皆さまにも不審物・不審者を見かけた場合は事業者および海上保安部に通報していただきたい」と呼び掛けた。

関連記事一覧