運搬者たちは大久保監督官の講義を熱心に聞いていた
=宮古製糖伊良部工場
荷台作業中の墜落に注意喚起 宮糖伊良部 12月中旬予定操業前に安全講話
参加した運搬業の運転手らは真剣な表情で聞き入り、運搬作業時の気を引き締めていた。
同講話は、10月1日から施行された昇降設備、保護帽の設置義務化および運転位置から離れる場合の措置の一部改正や来年2月から施行されるテールゲートリフター使用時の荷積み下ろし作業への特別教育の義務化によるもので、大久保さんからの提案で運転手らに参加を呼び掛けた
同工場次長兼農務課長の宮国博文さんによると同講話はコロナ禍前には宮古島署交通課も交えて行われてきたが、6年ほど行われていなかったという。
大久保さんは「今回は特に昇降設備、保護帽の設置義務化によりこれから始まる製糖業務でけがなく、安全に搬入してほしい」と述べ、「ヘルメットを付けるか付けないかで軽傷で済むのか障がいが残ってしまうのか最悪死に至る可能性もあるので必ず着用するように」と注意喚起した。
その上で「荷台からはしごなどを使用せずに飛び降りて大けがとなるケースが毎年一定数ある。そうなると2~3カ月以上も全治にかかり、その年は復帰できない可能性もある。周りに迷惑をかけずキビ搬入が予定期日までに終えるためにはこれらの義務を守っていただきなお一層安全に作業してほしい」と力強く訴えた。
宮古労基署では特に危険な積込作業を止めるために▽高さ2㍍以上での作業時には安全帯など墜落対策▽最大積載量2㌧以上のトラックの荷台ではヘルメットの着用▽同トラックは荷台への昇降設備の設置―の3点の義務を呼び掛けている(QPコードから)。