「マサクと伊良部島異聞」について話す大西さん =市総合博物館研究室

マサクと異聞で読み解く 宮古郷土史研究会11月定例会

 宮古郷土史研究会は18日、市総合博物館研修室で11月定例会を開き、報告者の大西威人さんが「マサクと伊良部島異聞」と題した研究報告が行われた。
 同研究会の久貝春陽事務局長は「この定例会は月に一度開いていたがコロナでできなかった。今回一般の方も含めて再開した。会員の研究テーマなどを出し合って意見交換をする」とあいさつした。
 大西さんは宮古八重山の中山進貢や稲村賢敷の資料、伊良部村史に明確に記されている文書などから古代宮古島の政治的一体性を象徴する平良の中心人物などから読み解いた研究結果などを発表した。
 発表を終えた大西さんは「皆様にご迷惑かけず最低限最後まで皆さんに内容を伝えられて良かった」と安堵した様子だった。
 その後、事務局からの資料紹介や10月7日に発掘調査が行われた島尻のウイキャームトゥ現地説明会なども報告され、古代の宮古を知る上で非常にまれな内容に参加者らは真剣に聞き入っていた。
 報告後には意見交換が行われ、同研究会の研鑽はなお一層積まれていた。

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