管内で防火パレード 全国火災予防運動始まる
秋の全国火災予防運動が9日始まり、宮古島市消防本部は管内で広報パレードを行った。15日までの7日間、「火を消して不安を消してつなぐ未来」の全国統一標語の下、危険物施設への立入検査や防火対象物査察、幼年防火クラブパレードなどさまざまな取り組みを行い、市民の防火意識高揚を図る。今年度の重点目標は、住宅防火対策の推進など6項目。12日には防災フェアー、10日と14、15日には幼年防火クラブによるパレードも行われる予定。
秋季全国運動は火災が発生しやすい季節を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図るとともに、火災発生を防止し高齢者を中心とする死者の減少、財産の損失を防ぐことを目的に行われる。
重点目標は▽住宅防火対策▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策▽放火火災防止対策▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底。
多数の立入検査や査察が予定されているほか、上野子ども園、福里保育園、下地こども園が園庭パレードを行う。ただし、災害などが発生した場合は中止することもある。
パレードは午前9時半に市消防本部を出発。宮古島市消防署からポンプ車、ハシゴ車、指令車が1台ずつ、上野出張所と伊良部出張所から積載車1台ずつの計5台が参加し、市民に火災予防を呼びかけながら管内を巡った。
パレードに先立ち消防職員点検を実施した宮國和幸消防長は「これから空気が乾燥して火災が発生しやすい季節になる。運動を通して地域住民の火災防止に対する意識の高揚を図り、一件でも多くの火災事故を減らすためわれわれも気を引き締めて頑張ろう」とあいさつした。
消防庁は住宅火災を防止しいのちを守る四つの習慣として▽寝たばこは絶対にしない、させない▽ストーブの周りに燃えやすいものを置かない▽こんろを使うときは火のそばを離れない▽コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く―ことを挙げている。
住宅用火災警報器の定期的な点検や部屋を整理整頓して火災拡大を防ぐこと、防火防災訓練などで地域ぐるみの防火対策に取り組むことも重要という。