獅子舞を奉納するうるかシーサアラス会 =砂川構造改善センター

十五夜に豊年願い込め 各地で通常開催賑わう

 旧暦8月15日の29日、市内各地で十五夜行事が行われた。新型コロナ感染拡大の影響で規模縮小や中止が続いていたが4年ぶりに通常開催となった。このうち城辺の上区自治会とうるか自治会の豊年祭では伝統の獅子舞などが奉納され、向こう1年間の豊年や無病息災を祈願した。また市街地ではシーシャガウガウを行う子どもたちの姿も見られた。

■うるか自治会
 うるか自治会(砂川安功会長)の豊年祭は午後3時から、砂川構造改善センターで行われた。新型コロナの影響で規模縮小が続いてきたが、ことしは大勢が集まって盛大に開催。伝統の獅子舞で豊年を祈願し、「砂川のクイチャー」で地域の絆を固めていた。
 同センター内の拝所で砂川会長らが豊年を祈願。うるかシーサアラス会が鉦(かね)の音とともに荒々しい獅子舞を披露。会場を訪れていた赤ん坊や子どもの頭をかんで厄を払っていた。続いて女性たちが四つ竹を鳴らしながら踊って中庭まで練り歩き、全員で輪になってクイチャーを踊った。砂川神社でも豊年祈願が行われた。
 豊年祭のため宜野湾市から帰省した砂川俊作さん(沖国大4年)は獅子舞に出演。「たくさんの先輩が参加しているので影響を受けて参加した。教員免許を取る予定なので宮古に帰って子どもたちと参加したい」と話した。
 4年ぶりの通常開催に砂川会長は「みんな喜んでいる。久しぶりなので踊る人たちも練習して人数も元通り集まった。みんなで盛大にお祝いしたい」と話した。

■上区自治会

豊年祭で獅子舞を奉納する上区獅子舞保存会=上区構造改善センター


 上区自治会(喜屋武則吉会長)の豊年祈願祭は午後2時から、上区構造改善センターで行われた。過去3年間は獅子舞の奉納のみと規模を縮小してきたが、ことしは大勢の招待客とともに祝った。産業共進会では各農作物の優秀農家を表彰した(結果は後日掲載)。
 豊年祭では上区獅子舞保存会が勇壮な獅子舞を奉納。舞台は喜屋武洋子さんらの「かぎやで風」で幕を開け、川満健功グループの民謡ショー、子ども会による砂川小校歌遊戯、各支部の余興などが次々と行われ、会場を楽しませた。
 同保存会の下地範昭会長は「ことしはコロナから解放されて盛大に豊年と無病息災を奉納でき、自治会に貢献できたと思う。久しぶりの皆さんの目いっぱいの拍手が一番うれしい」と話していた。
 喜屋武会長は「多くの人を招待して豊年祭を盛大に催すことができてうれしく思う。きのうまで雨が少なかったが『ゆがふ』の雨が降った。上区自治会の発展、皆さんの健康を願いながら、きょうはゆっくりと祝いたい」とあいさつした。

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