下地亮真さんが最優秀 「少年の主張」宮古地区大会
第38回県「少年の主張」宮古地区大会(主催・県青少年育成県民会議、宮古島市青少年育成市民会議)が9日、未来創造センター多目的ホールで開かれた。宮古地区の11中学校の生徒が個性豊かな主張を披露した。最優秀賞には「AIと暮らすには」を発表した下地亮真さん(鏡原中2年)が選ばれ、下地さんは22日に名護市民会館で開かれる県大会に宮古地区代表で出場する。優秀賞には友利ひとはさん(下地中3年)と渡真利鈴華さん(上野中3年)がそれぞれ選ばれた。
同大会は中学生が日常生活を通じて日頃考えている事を広く社会に訴えることを期待すると同時に、少年の健全育成に対する一般の理解と協力を求める契機とするために実施されている。
最優秀賞に選ばれた下地さんの「AIと暮らすには」では、下地さんが日頃使う将棋アプリのAIを活用することで自身にとって新たな発見があったことを紹介。一方で、科学の甲子園ジュニア宮古地区大会では苦労したものの、自分で解答を出す大切さに気付いたエピソードを織り交ぜ、「人間の力だけで解決できる時にはAIに頼ることなく、人間とAI両方の力が必要な時には互いの良さを生かし、多くの人が暮らしやすい社会を創っていくべきだ」と主張した。
最優秀賞を受賞し、地区代表に選ばれた下地さんは「最優秀賞を獲れると思ってなかったので、びっくりしている。時間内に言い終えることや間違えやすい箇所など今までの練習の成果が出て良かった。会場全体を見渡しながら発表できるように練習を重ねた」と振り返り、「地区大会を通して文脈で表情を変えた方が伝わるものも違うと思ったので、県大会では練習して自分のベストを尽くせるように頑張りたい」と話した。
主催者あいさつで市青少年育成会議の上地栄作会長は「社会に向けての意見や提言、家庭・学校など身の回りに関して思ったことや感じたことなどがありますが、そうした意見や提言を生活や社会の中で実践していくことができたら、より良い社会への大きな力となることだろうと思う」と期待した。