姉妹校60周年を祝う 平一小学校と岡山県津山市南小
平一小学校(與那覇盛彦校長)と岡山県津山市の南小学校(野村恵美校長)は20日、市内下里のホテルで姉妹校交流60周年記念式典・交流会を開催した。南小学校の児童22人と教職員や保護者13人の計35人が、60周年を祝うため宮古島を訪問。式典には座喜味一幸市長(代理)や大城裕子教育長も出席し祝辞を述べたほか、両校の児童らが余興を披露。宮古に来ることができなかった南小児童からのメッセージビデオも放映された。
両校の交流は1963年、平一小の砂川恵保校長(当時)が、研修のため南小に滞在したことがきっかけで始まった。定期的な相互訪問など交流は続き、60周年を宮古で祝う運びとなった。式典はお互いに「元気かい」と呼びかけあう姉妹校の歌で幕開け。
嘉数登副市長が座喜味市長のあいさつを代読。「それぞれの地域の文化や自然を体感し、お互いの良さを認め合いながら続いてきた交流も60周年を迎えた。60年間ともに歩んだ道のりに誇りをもち、子どもたちの糧としてほしい」と祝福。
訪問団は式典当日に到着。会場のテーブルでは、平一小と南小の児童らが一人ずつ交互に席に着いた。大城教育長は「子どもたちが短時間ですっかり打ち解け、各テーブルに笑顔の花が咲いていることをとてもうれしく思う。3日間の交流を通し、宮古を満喫してほしい」と呼びかけた。
南小の野村校長は「ここ数年のコロナ禍で、今回の相互交流が実現できるのか不安な日々を過ごしていた。こうして宮古島に立ち、皆さんと直接会うことができて感激している」とあいさつ。同校の校長室に、60年前に交わされた姉妹校交流覚書が飾られていることを紹介した。
平一小の與那覇校長は「宮古島が良い印象で受け止めてらえるととてもうれしい。滞在中にいいところをたくさん見つけてください。60周年に学校関係者として立ち会えたことはとても貴重な経験で、いつまでも心と心を結ぶ交流が続くことを願う」と述べた。
平一小の児童らは、三線とエイサーを披露。南小のこどもたちは「和っしょい!津山踊り」を元気に舞った。またスライドショーで津山市の風土や特産品を紹介。さまざまな津山方言クイズを出題し、会場を大いに沸かせていた。