最優秀に上原沙由理さん 自らの考えや意見発表 地区婦人の主張大会
第55回婦人の主張宮古地区大会(主催・同地区婦人連合会)が13日、未来創造センター多目的ホールで開催された。3人の弁士が登壇して仕事や日々の生活などを題材に自らの考えや意見を発表。最優秀賞には「島の文化暮らしを受け継ぐ」と題して発表した上原沙由理さん、優秀賞には津嘉山千代さん、優良賞には羽路真紀さんが選ばれた。上原さんと津嘉山さんは9月20日に琉球新報ホールで開催される県女性の主張中央大会に出場する。
福岡県出身でバスガイドの上原さんは嫁いだ伊良部の佐良浜で最初は言葉や文化、習慣の違いに戸惑ったものの、住民同士の距離が近く互いに助け合う島の暮らしや伝統行事を守り受け継ぎたいと思うようになり「昔から島に住む人々がやってきたことには意味があると思う。その意味を理解しながらできることは受け継ぎたい」と主張。
またリゾート化と島の暮らしが共存することで「宮古島の魅力がもっと増していくのでは」と提言し、「本当の宮古諸島の良さを伝え、体感してもらえるような仕事をしたい。昔ながらの生活の知恵や島の人が大切にしてきたことをこれから島で暮らす若い人たちに伝える場ができればと考えている」と述べた。
最優秀賞の上原さんは「選ばれると思わなかったのでびっくりした。県大会では宮古の女性を代表して頑張りたい。今の自分の気持ちと伝えたいことをもう一度整理しながら、県大会ではこの島の女性の良さを出していけるようにしたい」と感想を話した。
津嘉山さんは「八十歳の青春」と題して病気を乗り越えたことや食を通したさまざまな活動について、羽路さんは「出会いに感謝」と題してPTA活動での体験や出会った人たちについて発表した。
仲桝京子審査委員長は「どれも内容が良く、どれが最優秀になってもいい作品で悩んだ。上原さんはバスガイドとして島の魅力を伝え、家族や親せきとのつながりを確認し、行事との関わり方を新しい目線で伝えていた。リゾート化と島の暮らしを守ることの共存が大切だと提言があった」と講評した。