パンや保存食緊急空輸 マックスバリュ、台風支援で羽田から
イオン琉球(本社南風原町、鯉渕豊太郎代表)は6日、運営する市内のマックスバリュ2店舗に、大量の食パンや保存食を納品。台風6号の影響が長期化し品薄に拍車がかかっていることから、市民生活を支援するために羽田空港から緊急で空輸したもの。イオングループ各社が協力することで実現したという。2店舗合わせてコンテナ約20本分の食料が届けられた。買い物に訪れていた市民からは、多数の感謝の声が聞かれた。
台風6号は沖縄本島を直撃し宮古島北方を通過した後、本島方面にUターン。海が非常に荒れた状態が続き、船便再開は早くて9日になる見込みという。直前の台風5号でも船便が欠航し、影響は異例の長さを見せている。
平良港に整備された総合物流センターの効果や市内各事業者の努力もあり、以前に比べると状況は改善しているものの、入荷が止まっているため品薄は徐々に深刻になってきている。
イオン琉球はこうした状況を踏まえ、少しでも早く食料を届けるためにと緊急空輸を決定。長期間保存が可能なインスタントラーメンやレトルト食品などを輸送した。船に比べてコストの高い飛行機で輸送するのは初めてのことだという。
イオングローバルSCMなど、グループ各社の協力で空輸が実現。食パン約1000個、保存食約1200ケースを羽田空港から宮古空港に運び、宮古空港から店舗に直接運び込まれた。
宮古西里店の牧野奨平店長は「市民の皆さまから、次回入荷日の問い合わせなど多くの不安の声が寄せられていた。いち早く商品を届けたいという思いから、グループ全体の協力で支援物資を入荷することができた」と述べた。
食パンは午後7時過ぎに店頭に並んだ。店舗を訪れた市民は「どこのお店にもなかったのでとても驚いている。宮古のためにわざわざ飛行機で運んでくれるなんて、本当にありがたいことだと思う」と、感激した様子で話していた。