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時代に合う地域づくりを/総合福祉センター必要 市社会協議会長に就任した野原勝さん

 「時代に合う地域づくりを活性化していきたい」と語るのは、このほど市社会福祉協議会会長に就任した野原勝さん。市社協の窓口が各地域に分散している現状について「総合的な福祉センターを設置して利便性を高める必要がある」と訴えた。
 少子化や核家族化が進展していることについて野原さんは「祖父母が身近にいない子どもたちも多い。日常的に高齢者と触れ合っている子どもとそうでない子どもでは、ボランティアなどへの気持ちも変わる」と指摘。
 その上で「『昔は良かった』という話ではなく、子どもたちと高齢者が触れ合える、新しい世代間交流の場を提供するのが市社協の務めだと思う」と述べる。そのためにも、地域の民生委員・児童委員と密接に連携することが重要だという。
 「民児委員の皆さんが地域住民の声を集めてくれるからこそ、それぞれの地域の特色に合わせた事業を展開できる。市社協と民児委員は一体となって活動しなければならない」と力を込めた。
 市町村合併の影響で、事務局は城辺にあるが地域福祉課は平良にあるなど、市社協の事務所は分散している状況。「利用者に不便をかけてしまうだけでなく、組織の一体感も損なわれる。臨機応変に対応していくためにも、総合的な福祉センターを設けることが必要」と話す。「予算の問題もあり今すぐという訳にはいかないと承知しているが、宮古島市と協議を重ねていきたい」と述べた。
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 のはら・まさる 1961年3月6日生まれ。城辺西城出身。東北福祉大学卒。84年県職員に採用。宮古島市を中心に勤務し、宮古福祉事務所長として定年を迎えた。2021年から市社協副会長を1期2年務め、ことし6月から現職。

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