鏡原A優勝、平良B準V 科学の甲子園地区予選
第11回科学の甲子園ジュニア沖縄県予選宮古地区代表選考会(主催・同県予選実行委員会)が28日、宮古合同庁舎で開催された。科学好きのすそ野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的に開催されているもの。市内の9中学校から15チームが出場し、理科4問、数学1問の筆記試験に挑戦。鏡原Aチームが優勝、平良Bチームが準優勝に輝き、地区代表に選ばれた。県大会は8月22日に開かれる。
科学の甲子園ジュニアは国立研究開発法人科学技術振興機構が主催して行われている。子どもたちが科学を好きになる機会を提供し、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた「未来の科学者・研究者」を育成することが目的。
地区予選では筆記試験のみが行われる。物理・科学・生物・地学の理科4分野からそれぞれ1問ずつと数学1問の計5問で、1問50点の250点満点。インターネットで調べることなどは禁止されているが、チーム内で相談・分担して解答することは認められている。
県予選では筆記に加え、実技試験も行われる。昨年の県予選では、LED装置のオン・オフを利用して暗号を伝える方法を考えるという問題が出題された。
地区予選を所管する宮古教育事務所の平良吉嗣所長は、昨年の県予選実技で宮古代表が上位を独占したことを紹介。昨年は久松中の2チームが代表に選ばれていた。「チームで試行錯誤しながら探究し、他地区の生徒が思いつかない方法を編み出した。AIがすさまじい勢いで進歩しているが、人間の探究心と創造性には及ばない」とたたえた。
9校15チームが出場した今回の地区予選は、古謝凛桐さん、柴崎結翔さん、下地亮真さん(いずれも2年)の鏡原Aチームが208点で優勝に輝いた。準優勝は比嘉悠陽さん、三浦凛人さん、吉岡翔史さん(同)の平良Bチームで、点数は161点。
下地さんが優勝チームを代表して、「面白い問題がたくさんあってとても楽しかった。これまで勉強してきたことが実って優勝できてうれしいし、分からないところを教えてもらうなどチームメートにも助けられた。県大会では自分の力を発揮するとともに、チームの力を引き出していきたい」と語った。