第4回専門委会議で第37回トライアスロン大会を振り返った =市役所2階大ホール

スイム運営に反省の声 トライ専門委、コース設定の一部にも

 宮古島トライアスロン実行委員会(委員長・嘉数登副市長)は27日、市役所で第4回専門委員会全体会議を開催。4年ぶりに実施された第37回全日本トライアスロン宮古島大会を振り返った。事務局が当日の気象状況や参加選手の完走率などを報告。専門部会からは、時間差でスタートする形式(ウェーブスタート)を導入したスイムの運営を反省する声が上がった。バイクとランのコースが一部で交わっていたことの危険性を指摘する意見もあった。
 第37回大会は4月16日に開催。新型コロナ感染対策としてエイドステーションの数を少なくするため、ランを15㌔周回コース2周の30㌔に短縮する措置が取られた。スイムは3㌔、バイクは123㌔。
 大会当日の天候は晴れ。午前7時の水温は22度、気温は正午で26度、風速は2・4~3・4㍍だった。男子952人、女子155人の計1107人がスタート。スイムで26人、バイクで40人、ランで41人の棄権があり、90・3%の1000人が完走した。
 スイムにおいて、県外在住の60代男性が60代男性選手1人が亡くなる事故があった。またバイクでも、交通規制中のコース内で一般の自動車と選手が接触する事故が2件あった。
 嘉数副市長は委員会冒頭、「各専門部会からの反省と改善要望が提出されている。次回大会に向けて議論を進めていくため、皆さんの広い意見を聞かせてほしい」とあいさつ。
 スイムでは今大会で初めて、選手を4つのグループに分けて時間差で競技を開始する、「ウェーブスタート」方式が採用された。泳ぐ速さを考慮せずにグループ分けを行ったため、後からスタートした速い選手が前半のグループを追い抜いて危険が生じたとの声が多く寄せされたという。
 次回大会からは申し込み時にスイム記録表を提出してもらい、タイムによってグループ分けをするという改善策が出された。
 コロナ対策でコースが短縮された結果、バイクとランが交わる地点が発生した。競技中に危険が生じ、対応に苦慮する場面もあったという。次回大会では、経験豊富なアドバイザーと充分な協議を重ねながらコースを決定したいとの意見が出た。また、ボランティアを確保するために地元選手の出場枠を拡大するべきとの指摘もあった。

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