音楽でときめくひと時を 市でコンサート初開催 三井住友文化財団
三井住友海上文化財団(江頭敏明理事長)は9月10日に、マティダ市民劇場で、地域住民のためのコンサート「ときめくひととき第989回公演」を開催する。同財団が創立以来35年間続けてきた地域貢献事業で、宮古島市では初開催。「室内楽の愉しみ」と題したコンサートが開かれる。共同開催者の市教育委員会(大城裕子教育長)は19日、市役所で会見を開き、市民に来場を呼び掛けた。前売り券は20日から、市内の2店舗で販売される。
同財団は1988年、企業の芸術文化支援を担う財団として設立。例年30回程度の「きらめくひととき講演」を実施していたが、35周年を記念して全国47都道府県で1カ所ずつ開催することとなった。市教委が応募した結果、沖縄県の開催地に選ばれたという。公演は財団・市教委・県の3者による共同開催。
ホルン奏者の福川伸陽さん、ヴァイオリニストの長原幸太さん、ピアニストの内間卓也さんが来島。モーツァルトやブラームスなどの楽曲を披露するほか、市民に馴染みの深い曲の演奏についても調整を進めているという。コンサート前日には、福川さんが市内のホルン奏者を対象にクリニックも開催する。
大城教育長は「35年の歴史を持つコンサートが、宮古島市で初めて開催されることを心より感謝を申し上げる」とあいさつ。市民に向けて「一人でも多くの方に足を運んでいただき、生の演奏に触れて音楽を好きになることで、地域に音楽を楽しむ風土を培ってほしい」と呼びかけた。
江頭理事長は「全国各地の皆さまに廉価で質の高いクラシックコンサートを提供する事業。共同開催者である地方公共団体の皆さまの協力で、長年にわたり続けてこられたことを感謝する。宮古島市民の皆さまに『上質で贅沢なときめくひととき』をお届けできるよう、当日に向けて鋭意取り組んでいく」とのメッセージを寄せた。
全席自由席で料金は一般1000円、高校生以下500円。財団の助成により特別料金が設定されている。公演の性質上、未就学児童が入場することはできない。チケットは、TSUTAYA沖縄宮古島店・ブックスきょうはん宮古南店の2店舗で販売。問い合わせは市教委生涯学習振興課(72・3764)まで。