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走行前、教官からシートなどの調節を教わる宮工の生徒 =11日、宮古自動車学校場内検定コース

交通安全と物づくりに 宮古工高自動車機械システム科1年生が運転を体験

 宮古工業高校(真喜屋強史校長)自動車機械システム科は11日、平良西里の宮古自動車学校で1年生とその父母を対象に親子安全運転教室を行った。運転者の目線から交通安全を考え、自動車や物づくり、工業技術に関心を持ってもらい今後の実習につなげようと初めて実施。生徒たちは実際に自動車の運転を体験した。
 教室は同学校場内検定コースで行われた。自動車に関する説明を受けた後、生徒たちは初めて座る運転席に緊張した様子でシートやミラーの位置を調節。助手席の教官に教わりながら自動車を運転してコースを走行した。教官によるデモンストレーションでは、急ブレーキをかけてもABS(アンチロックブレーキシステム)で安定して停車できることを見せた。
 初めて運転を体験した左近叶さんは「安全運転をしないといけないことを再確認した。運転はすごく緊張して難しかった。怖かったが安全に気を付けなければならないことが分かった」と感想を話した。
 生徒たちは小中学校で歩行者の交通安全は学んでいるため、今回の教室では運転者から見た交通安全意識の向上を図るとともに、運転体験の延長線上で自動車の構造に興味を持たせ実習に生かそうと行われた。
 1年生はエンジンの分解や自動車の日常点検など基礎を始めたところ。担当した島袋善之教諭は「まずは自動車に関心を持ってもらい、物づくりや部品の加工、工業に関する知識や技能を学んでほしい」と教室の目的を説明。在学中の目標となる3級自動車ガソリンエンジン整備士の資格取得につなげたいという。
 同自動車学校でも高校生の運転体験は初めて。小禄茂弘校長は「交通安全だけでなく自動車にも関心を持ってもらう良い取り組み。免許を取得した時には安全運転をしてほしい。エンジニアを目指す学生に自動車に乗る楽しさや良いところを学んでもらえれば。休日に施設を開放して地域に貢献できたと思う」と話した。

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