宮古島宣言学び発表 大阪の追手門学院大手前中がごみ問題など探求学習
大阪府の追手門学院大手前中学校(濵田賢治校長)の3年生94人が6日、学習旅行のため来島。2年生の2学期から取り組んできたという「エコアイランド宮古島宣言2・1」の探究成果を市役所で関係者に発表した。同宣言の中から選んだテーマの課題をSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて探究し、生徒たちが考える解決策について代表の7チームが発表を行った。また、狩俣中学校(松本尚校長)も発表会に参加。島のことや学習での取り組みを紹介した。
このうちごみ問題について探究したグループは、宮古島のごみの現状について調べ、不法投棄や漂着ごみの解決方法として「覆面警察隊」や防犯カメラでの監視、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の呼び掛けなどを提案した。
またサンゴの白化現象について学習したグループは白化のメカニズムについて自分たちで描いた「サンゴさん」や褐虫藻の「かっちゅー」のキャラクターを使い分かりやすく説明。多くの人に知ってもらうことが大切だと訴え、SNS(会員制交流サイト)を活用することを提案した。
講評者として参加した市生涯学習振興課の梶原健次課長はサンゴグループの発表について「よく調べられた発表だった。宮古島でも褐虫藻という言葉を知らない人も多い。サンゴを守るためにはサンゴがどんな生き物かいろんな人に知ってもらうことが大切。素敵な発表だった」とたたえた。
同校が学習旅行で宮古島市を訪れるのは3回目。谷川譲二教頭は「約1年間、生徒らはこの日のために調べ学習などに取り組んできた。今日は貴重な機会をいただけたことに感謝している」とあいさつした。
同校では宮古島での学習旅行を通して島の環境問題について調べ学習を行ってきた。その学びの中でサンゴ回復支援を目指しており、校内でサンゴを育成し、AIなどを駆使して「増殖かつ飼育技術」を探究しているという。この取り組みは大阪・関西万博TEAMEXPO2025の共創チャレンジにもエントリーされている。