来月国際ヨットレース 過去最高47艇が宮古に
第19回台琉友好親善国際ヨットレース(主催・同レース実行委員会など)が6月、宮古島市で2018年以来6年ぶりに開催される。市と姉妹都市提携を結ぶ台湾の基隆市との交流事業で、石垣市と1年おきに開かれていたもの。アジアを中心とした各国から過去最多となる47艇が出走予定で、基隆市・基隆宮古間・宮古島の3ラウンドで競い合う。渡真利将博実行委員長と座喜味一幸市長が23日、市役所で会見を開き、市民に大会をPRした。
基隆市は台湾最北部に位置する港湾都市。宮古島市・石垣市と姉妹都市提携を結んでおり、1998年以来両市と交互にヨットレースを開いてきた。市では18年に第18回大会が開かれたが、20年はコロナ禍のため中止。今回が6年ぶりの再開となる。
レースは▽6月11日に基隆島一周レース▽12~14日に基隆宮古間レース▽15日に宮古島市で琉球王朝杯レース―の3ラウンドで行われる。市でのレースは賞金レースを予定しており、姉妹都市交流会や表彰式なども行われる。
日本や台湾だけでなく、香港・マレーシア・ドミニカなど各国からエントリーがある。第18回までは20艇代の出走だったが、今回は倍以上の船がエントリーしており、過去最多となっている。宮古島市からも2艇が出走予定で、大会出場のためにヨットで航海して台湾入りするという。
宮古島に到着したヨットは、平良港の国際クルーズバースに停泊する。選手だけで400人弱に上るが、応援する人や基隆市の行政関係者も空路・海路で宮古入りし、総勢500人ほどが見込まれている。
渡真利委員長は「基隆市とはヨットを通じて交流を深めたが、コロナ禍で薄れてしまった。大会の再開が、より一層関係が深まるきっかけになることを期待している」と話した。
座喜味市長は「マリンレジャーの発展という面でも、市にとって大変重要な大会。成功させることで、経済やスポーツの交流など、新たな展開が生まれてくると思う」と述べた。