伊良部商工会が40周年祝う 奥濱・大浦さんに感謝状
伊良部商工会(奥濱剛会長)は18日、東地区構造改善センターで、創立40周年祝賀会を開いた。同商工会は1982年度発足で今年度は41年目に当たるが、昨年はコロナ禍のため開催できず、1年越しの実施となったもの。奥濱会長は会の歴史を振り返るとともに、関係各機関の協力に感謝を述べた。初代会長を務めた奥濱幸雄さん、2代目会長の大浦貞治さんに感謝状を贈呈したほか、嘉数登副市長が祝辞を述べ、乾杯の音頭を取った。
伊良部商工会は82年12月に設立総会が開催され、県内36番目の商工会として発足。設立当初は国・県の補助金がなく、存続が危ぶまれることもあったという。開会あいさつをした福島典子副会長は「設立に向け昼夜を問わず奔走していた主人の姿が走馬灯のように思い出される。40周年をきっと天国で喜んでくれていると思う」と語った。
奥濱会長は設立当初、旧伊良部町の交付金に支えられていたことや、小規模事業者促進法の制定でさまざまな地域振興事業ができるようになったことなどを振り返り、「多くの方に支えられ、40周年を迎えることができた」と感謝。
その上で、「改めて商工会の役割と使命を考えるべき。宮古島市をはじめとした関係団体と十分な連携を図りながら、会員企業の発展、地域経済の活性化に取り組んでいく」と述べた。
感謝状を贈られた大浦さんは奥濱幸雄さんを、「設立から27年間にわたって会長を務められた。伊良部が華やかな頃も苦しい頃も、合併に至るまでの間さまざまなことがあったが、商工会があるのは奥濱さんのおかげ」とたたえた。
また「市町村合併の際、解散して宮古島商工会議所と一つになる話があったが、『伊良部を引っ張って行ってほしい』と会員の皆様に励まされ、存続することができた」と語った。
嘉数副市長は、座喜味一幸市長の代理として来賓祝辞を述べた。コロナ禍のさなか、県で2年間商工労働部長を務めていたことを振り返り「商工会の皆さまには、事業者支援に奔走していただいた。皆さまにお礼を言える機会を得たことは私の喜びでもある。コロナ禍はある程度過ぎたが、これからの活動がますます重要になってくると思う。本当にありがとうございました」と話した。