県が利活用を進める下地島空港および周辺用地
=滑走路北側上空より(提供・資料写真)
下地島空港 利活用事業に7件提案
県土木建築部はこのほど、下地島空港および周辺用地利活用事業第3期募集でことし1月14日までに7件の事業提案書の提出があったと発表した。3月末までに有識者による同事業促進検討委員会の指導助言を受けて事業候補者の選定・審査を進めている。県は7件の事業提案は機密情報が含まれている関係で非公表としている。候補者が決定し、内容の調整が完了した上で公表する方針だ。
事業の提案範囲は、県有地の空港・航空関連(395㌶)と観光リゾート・コミュニティ(279㌶)の両ゾーン。県によると、提案のあった7件の事業は、対象エリアのほぼ全域を予定地としている。
下地島空港は3000㍍級の滑走路と大規模で広大な空港関連および周辺用地を有する。県は東アジアの中心に位置する地理的優位性や伊良部大橋による利便性向上など多くの発展的可能性があるとして2016年度から事業を展開。貴重な資源・資産を民間事業者のノウハウで有効活用し、宮古圏域の経済・社会発展、新事業と産業創出・育成を目指す方針だ。
これまで第1期で「革新的パイロット養成」(FSO、北谷町)、「国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受入」(三菱地所、東京都)、第2期で「下地島宇宙港」(PDエアロスペース、愛知県)の3件が決定し、事業が本格化している。このうち三菱地所は19年3月に「みやこ下地島空港ターミナル」を開業し、LCC(格安航空会社)が羽田など本土と那覇の路線に就航している。