4年ぶり大会へ準備着々 トライアスロン実行委がシャツなど仕分け
4年ぶりに開催される第37回全日本トライアスロン宮古島大会に向けた準備が着々と進んでいる。実行委員会運営事務局は4日、市総合体育館でボランティア3422人に配布される公式Tシャツとキャップの仕分を行った。Tシャツには県内外の協賛企業のロゴが印刷されているが、中止になった第36回大会のために準備していたものも再利用しているという。トライアスロンは16日の午前7時、前浜ビーチでスタートの予定。
2020年4月19日に開催予定だった第36回大会は、コロナ禍の影響で大会史上初の中止となった。21・22年も開催は見送られたが、中止ではなく延期としていた。4年ぶりとなる第37回大会は、定員の縮小や国内在住選手のみのエントリー受付、マラソンの距離短縮と周回コース制採用などの措置を取ったうえで開催される。
大会に向けた準備のため、市総合体育館のアリーナなどは25日まで利用できなくなる。事務局は4日、アリーナに搬入した大量の段ボール箱から、マラソン部やエイドステーション部など、担当部署ごとに仕分ける作業を行っていた。
第36回大会でも協賛していた企業の分は再利用し、今回新たに加わった企業の分を制作したという。購入した4930着のうち、3422着が配布される予定となっている。
事務局の棚原大翔さん(25)は市に採用された初年度以来2度目の大会準備に携わっている。「前回は新採用のときだったので、意味も分からないまま作業をしていた。今はこうして各部に割り振りをすることで、ボランティアの皆さんに届いているという実感がある」と話す。
大会当日まで2週間を切っているが「準備は順調に進んでおり、あとは16日を迎えるだけという状況。4年ぶりの大会をぜひ成功させたい」と語った。
市では今年度、トライアスロン以外にも台湾の姉妹都市・基隆市との6年ぶりとなる国際ヨットレース、県民体育大会先島大会など、大きなスポーツイベントが予定されている。