市、城辺世代間交流施設の指定管理者公募へ 1事業者に委託
宮古島市議会9月定例会は7日、常任委員会が始まった。文教社会委員会(下地信広委員長)で市当局は、2022年度の供用開始に向けて旧城辺町役場跡地で工事が進められている城辺地区世代間交流施設について、指定管理者を公募型プロポーザル(企画提案)方式で選定し、市議会12月定例会に承認案を提出する方針を明らかにした。常任委員会は10日まで開かれ、14日から土日祝日を除く21日まで一般質問、22日に最終本会議が行われる。
同施設は▽安心して子育てができる環境整備▽子どもたちの居場所確保▽地域づくりの主体となる住民間のつながり深化―のため、多世代にわたり交流ができる拠点として整備される。市議会7月臨時会で建築請負契約が可決され、工事は8月5日に起工した。
施設内には▽子どもの成長を育む「宮古島市ぐすくべ児童館」▽子育ての悩みや不安を支える「城辺地域子育て支援センター」▽地域の幅広い年代が気軽に集える「城辺交流施設」―を設置する。世代間交流として、城辺地区の高齢者を講師とした郷土料理教室などを想定しているという。
施設の運営は、1事業者を指定管理者に選定し委託する。管理者には▽複合施設の効果を最大限に発揮する事業計画を立てること▽地域住民と一体となって児童を健全に育成すること▽多世代にわたる交流事業を行うこと―が求められる。
佐久本洋介議員は「3つの施設を効果的に運用するため、十分な経験と意欲のある事業者を選定してほしい。また城辺地区は広いため、多くの地域住民が利用できるよう施設までの移動手段の提供なども検討して欲しい」と求めた。
文教社会委員会では、同施設の設置条例やぐすくべ児童館の新設に伴う宮古島市児童館条例の一部改正、宮古島市歴史文化資料館設置条例などが審議された。
各委員会ではそれぞれ付託された議案や一般会計・特別会計補正予算、2021年度の特別会計決算について審議する。