與那覇さん(北中3年)大臣賞報告 全国コンテストで最高賞 北方領土スピーチ
2022年度北方領土に関する全国スピーチコンテスト(主催・北方領土問題対策協会)で、北中学校3年生の與那覇妃李さんが最高賞に当たる北方対策担当大臣賞に輝いた。與那覇さんは久高三彦校長やコンテストに同行した玉城恋子教諭と共に16日、市役所に大城裕子教育長を訪問。「身振り手振りなどに気を配り、自分の思いをしっかり伝えることができた」と報告した。與那覇さんは本島南部にある県立向陽高校理数科に進学する。
與那覇さんは県の作文コンクールで最優秀賞の県民会議会長賞を受賞。県代表として進んだ2次選考も通過し、全国7212件の中から10人が選ばれる最終選考会に進出。2月18日に東京都で行われた最終選考会で、最高賞を受賞した。
岡田直樹北方対策担当大臣は自身のブログで「10人の中でも最初の登壇となった與那覇さんはさぞ緊張したと思うが、未来を担う若者がひたむきに訴える言葉には聞く人の胸を打つ力があった」とつづっている。沖縄担当大臣として宮古島を視察したことを與那覇さんに伝えるなど、直接言葉も交わしたという。
久高校長は「與那覇さんは学校の誇り。受験勉強を頑張りながらスピーチの練習にも取り組むのはプレッシャーがあったと思うが、与えられた責任と使命を果たしてくれて格別な思い」と活躍をたたえた。
與那覇さんは「日本中の人が見ているという気持ちで、自分の思いを伝えられたらこの問題が日本中に広まっていくと思い取り組んだ」と振り返った。身振り手振りや表情、イントネーションなどを意識して発表したという。
最高賞という結果については「自分の思いが伝わったと実感した。高校受験との両立がとても難しい場面もあったが、それを自分の力にできた。高校でもこの経験を生かして頑張っていきたい」と語った。
大城教育長は「最高賞獲得と志望校合格を達成し、與那覇さんの努力が報われて良かった」と祝福。「個人として何が出来るのか思索して、大きな問題解決の糸口に自分なりの答えを見つけ出したのは素晴らしいこと。言葉に思いを乗せることができたことを心から誇らしく、素晴らしく思う。物事を多角的に捉える力を身につけ、大いに活躍してほしい」と激励した。