前年並み376億円計上 宮古島市23年度予算案
宮古島市(座喜味一幸市長)の2023年度一般会計予算案が、ほぼ前年並みの376億9千万円になることが21日分かった。前年度比1500万円、0.04%の増。歳入のうち自主財源は99億7800万円で、構成比26.5%。依存財源のうち市債発行は14億400万円で、前年度比4億7200万円(25.2%)の減。市議会3月定例会に向けた全員協議会が24日開かれる見込みで、当局が22年度一般会計補正などとともに説明する。
自主財源は前年度比6億7000万円(7.2%)の増で、増加は主に市税と繰入金によるもの。市税は63億3000万円で前年度比5億3000万円(9.1%)、繰入金は23億1100万円で同じく1億3400万円(6.2%)増えた。その他の自主財源はアルミ缶プレス売却収入1000万円、指定ごみ袋等(環境保全対策)手数料700万円など。
依存財源は277億1100万円で、前年度比6億5400万円(2.3%)の現。構成比73.5%。主な内訳は地方交付税121億800万円、国庫支出金61億2900万円、県支出金61億3500万円、市債14億400万円など。
市債発行額減少のうち、伊良部屋外運動場整備事業債が4億7300万円の皆減。国庫支出金でも同じく、伊良部野球場の整備事業に充てられていた宮古島分屯基地等周辺屋外運動場整備助成事業補助金が9億4800万円皆減した。
歳出では、行政サービスや行政水準を維持するのに必要な経常的経費が314億400万円と83.3%を占める。前年度比17億5500万円(5.9%)の増。23年度は維持補修費に前年度比1.5倍以上となる6億9000万円を計上している。主な内訳は、道路橋りょう費に1億800万円、小・中学校費に1億7600万円など。
投資的経費は37億1600万円で、前年度比17億600万円(31.5%)減少。ほとんどが普通建設事業費で、うち補助事業が33億7700万円、単独事業が1億円。それぞれ前年度比15億4700万円(31.4%)、1億300万円(50.5%)減少した。
その他経費のうち予備費は3000万円。前年度の5割以下で、コロナ禍前の19年度当初予算額と同額を計上した。