3年ぶり「教育の日」大会 西銘・砂川さん模範表彰
2022年度宮古島市教育の日市民大会(主催・市教育委員会、共催・市)が19日、未来創造センターで3年ぶりに開催された。模範児童生徒で城東中3年の西銘結衣さんと狩俣中1年の砂川琉聖さん、教育功労者で文渓堂代理店の平良静さんを表彰。GIGAスクール構想の取り組み報告やジャーナリストの島沢優子氏による部活動のあり方に関する講演が行われたほか、宮古高校空手部の女子選手3人が演武を披露した。
市は教育に関する市民の関心と理解を高め、市民全体が連携して教育活動の充実を推進するため、2月の第3水曜日を「教育の日」と定めている。コロナ禍のため、過去2年はオンライン講演などを実施していたが、3年ぶりに市民大会を開催。開幕ではみやこ少年少女合唱団が市歌を斉唱し、美しい歌声を披露した。
模範児童生徒では中学生2人を表彰。西銘さんは生徒会役員として活動し、学校統廃合当初のリーダーとして貢献。バレーボール部ではキャプテンを務めたほか、「劇団かなやらび」での活動や老人会参加など地域貢献も行っている。
砂川さんは学級委員長としてクラスをまとめ、休みがちなクラスメイトが楽しく登校できるよう工夫。何事にも精力的に取り組み、介護や税についての作文・俳句・美術など、文化面でさまざまな賞を受賞した。
平良さんは秋に関する教材の相談を受けたことをきっかけに、文渓堂本社から送られてくるどんぐりや木の実、木の葉などを仕分けして市内各小学校の1年生に届ける活動を継続。1992年から30年間にわたり、小学校教育の授業実践に大きく貢献している。
演武を披露したのは、近藤花音さん、國吉華月さん、進藤美羽さんの3人。同部は3月下旬に福岡で開催される全国高校選抜大会に、個人・団体の形に出場予定。近藤さんは昨年、全国高校総体出場や全九州大会3位入賞などの実績を残した。
教育の日啓発のため募集した標語・川柳の入賞作品計9点を展示。後日市内各地に立看板を設置し、広く市民に周知する。
大城教育長は「3年ぶりの開催を心から喜ぶとともに、市民大会を通して家庭・学校・地域が一体となった宮古島市ならではの特色ある教育推進に努めたい。」と述べた。